ethica編集部員の娘(6歳)が、様々なエシカルな体験を繰り広げていく、新企画「あむんが行く!」 “あむん”という名前の由来は、紀元前1000年頃より、二千年の長きにわたって栄えたマヤ文明のマヤ語からきています。意味は“森の神”。自然と親和性のある名前を持つあむんが、今後様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。娘の成長とともに、エシカルな体験をレポートしていきますので読者の皆さまにも、あたたかく見守って頂けたら嬉しいです。
TBSの養蜂のお話をプレイバック!
「あむんが行く!」では過去に、TBSがCSR活動の一環でおこなっている「ミツバチ教室」をご紹介して、蜜ろうキャンドル作りの体験をレポートしました。
まずは前回の振り返りとして、TBSの養蜂についてのお話を振り返ります。TBSではCSR活動の一環として、本社ビル(東京都港区赤坂)の屋上で蜂を飼育していることを過去にお伝えしました。生物多様性保全のために欠かすことのできない生物の一つでもあるミツバチが、年々減少傾向にあることを受けて、都市部でもビルの屋上などを使って養蜂が広がっており、社会的意義があるとしてそうした取り組みはCSRの一貫としても広がりを見せています。実はパリのエッフェル塔や、アメリカのホワイトハウスといった意外なところでも養蜂は行われているのです!
再びミツバチ教室からのお誘いがあり、今回は「蜜ろうハンドクリーム作り」のワークショップが開催されるとのこと!近頃寒くなってきて、季節的にも手の肌荒れが気になる頃合い…。あむんも、手のしもやけ防止にハンドクリームは欠かせません!さっそく遊びに行ってきた様子をレポートします。
TBSが開催する「ミツバチ教室」では、ワークショップやイベントを開催してその活動の認知を広めるとともに、普段はあまり知る機会がない蜂の生態系を学べる座学もプログラムとして用意されており、蜂や養蜂をもっと身近に感じられるような機会を創出しています。子どもが喜ぶ仕掛けも準備されていて、親子で参加できるのも嬉しいところです。
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会場となる赤坂へ!
TBSのある赤坂へやってきて、会場へ入るとスタンプラリーの用紙を配布されます!赤坂と青山で行われているSDGsの推進月間に関連した取り組みで、どうやら期間中はSDGsに関連したさまざまな催しが行われているようです。スタンプ大好きなあむんも早速スタンプを押して参加します!
受付を済ませて会場に入ると、お世話になっている秋沢さんを発見。 TBS元アナウンサーの秋沢淳子さんは、現在はCSR推進部部長として活躍されており、前回に続いて今回もミツバチ教室へのお誘いをくれたパワフルな女性です!かなりリアルで大きな蜂のイラストが描かれたTシャツを着ていて、ミツバチ教室らしさ全開です。「ハチがいるよぉ〜!」とあむんも思わずTシャツにツッコミを入れます。
赤坂のミツバチとそれを支える人々
一番前のお席に座り、配布された赤坂のミツバチについての冊子をじーっと読みます。赤坂Bee Town プロジェクト「みつばちあ」が制作しているその冊子には、可愛らしく描かれたハチや巣箱のイラストとともに、ミツバチたちが赤坂TBSの屋上に2011年4月にやってきたことや、普段の赤坂で行われている取り組みが紹介されています。
待っている間には、見るのが2回目の、蜂の標本も観察です。オオスズメバチの大きさには思わずびっくり。ニホンスズメバチの軽く10倍はありそうなサイズです。「あむんこのあいだ公園でじょおうバチみたよ!おおきかったヨォ!」とあむんはすかさず自分の経験からの蜂エピソードを披露します。
参加者全員が集まったところで、ミツバチ教室の始まりです。まずはメンバー紹介があり、前回も教鞭を奮っていただいた高橋進さんや秋沢さんがご挨拶。他にも農大出身でプロの養蜂家の谷さんや今年度で定年を迎えられる戸崎さん、そして赤坂在住のボランティアメンバーである、大森さん、田尻さん、渡辺さんといった面々が自己紹介をしていきます。
あむんはすぐそばにセットされているホットプレートがずっと気になる様子。プレートには沸騰気味のお湯が張られていて、今回のハンドクリーム作りはこれを使って湯煎する工程があるようです。溶かす時間と、固める時間がある程度必要とのことで、その間に座学を進めるとして、まずはハンドクリームに着手します!
ハンドクリームを作ってみよう!
まずは親指の爪くらいの大きさのチップ状になっている蜜ろうをスプーンですくって、測りで4グラムほど取り上げます。それを掌サイズの小瓶にシャラシャラ入れてから、ホホバオイルと混ぜ合わせます。今回使用するホホバオイルはお高めの良い品質のものだそうですが、ケチケチせずに惜しげなく蜜ろうの上に垂らしていきます!
その小瓶をホットプレートの上に乗せて、棒で撹拌しながら混ざり合わせ、良い感じに混ざった後は冷まして固まるのを待つだけ。思ったより簡単です!蝋やホホバオイルが温まって、ほんのり甘いいい香りが漂ってきました。どんな仕上がりになるかワクワクしてきます。
ハンドクリームを作りながら、高橋さんが蜜ろうの豆知識を話します。
同じ蜜ろうで作られるキャンドルは、ヨーロッパでは生活に馴染みのあるものだそうで、最近高橋さんが発見したのは、エリザベス女王が崩御された際の国葬にて、棺の周りを囲むように並べられたキャンドルは蜜ろうで出来ているキャンドルなのだとか。蜜ろうキャンドルは黒いススが出ないことや、甘い香りがすることなどが教会で使用される蝋燭として良いと言われているのだそう。また、ヨーロッパで冬の時期に開催されるクリスマスマーケットでは大量に蜜ろうキャンドルが売られている様子を見ることができるのだとか。
意外に身近にあるのだなぁと感心しつつ、話を聞きながら、しっかり攪拌させるためにあむんは一生懸命、小瓶の中身を混ぜ混ぜしています。
ミツバチの生態系を楽しく学ぶ
あとは待つだけ、となったところで、ミツバチの生態系についてのお話を聞く座学の時間です。ミツバチの六角形の巣穴を観察して、実は私たちの身の回りにはこの形が溢れている事実に触れていきます。さて、それはどんなものでしょうか?!とクイズが始まりました!
ヒントは乗り物だよ〜の声に、子どもたちは、はい!はい!と一斉に手を上げて、車!エレベーター!新幹線!バス!と答えていきます。あむんも手を挙げて「ひこうきー!」と元気に回答です。(正解は新幹線の床や扉でした。)六角形をつなぎ合わせたアルミパネルは軽くて丈夫ということで乗り物の設計にも重宝されているのだそうです。
他にも靴底やサッカーのゴールネットといった、普段から目にする機会の多い身近なところに、ミツバチの六角形はたくさん存在しているのです。なんだか自然の生態系から生み出されたデザインの神秘を感じてしまいます。
その後は、前回も楽しませてもらった、「みつばちの話」特大パネルをクイズ形式にひっくり返しながら、生態系を楽しく学びました。
ハチミツを味わう
そして蜂のお話を聞きながら、赤坂のミツバチたちから採蜜したハチミツを味見することに!こちらは桜の木から採れた蜜だそうで、集中して味わうと桜餅のような、ほんのり桜の香りと味わいが鼻を抜けていく感じがします。
ハチミツの自然な甘みがじんわりと舌に広がって、あむんも思わずにっこり笑顔で「あま〜い!」。ちょっとしかないから、もったいないからと、ちびちび食べる様子が可笑しいです。
いよいよハンドクリームが固まって完成
そして、いよいよハンドクリームも固まって完成しました!さっそく手に塗ってみます。こっくりしたテクスチャの表面を指ですくって手の甲につけてぬりぬり…。ホホバオイルとハチミツの混ぜ合わさったアロマな香りがふんわり漂って、いい感じです!量もたくさんできたのでこの冬はたっぷり活躍してくれそう。これから使うのが楽しみです。たくさん作れたらギフトにしても喜ばれそう。
今回も蜂を知ることができて、素敵なアイテムもゲットして、大満足のミツバチ教室でした!ミツバチ教室をはじめとする、TBSのCSR活動にはこれからも注目していきます!
新企画「あむんが行く!」について
ethica編集部員の娘「あむん」が、様々なエシカルな体験を繰り広げていきます。その名前はマヤ文明に由来し、森の神の意味を持つ。性格は明るくておふざけ好きのお調子者。「すみっコぐらし」と「ディズニープリンセス」が大好き。4歳の時からバレエを習っていて歌と踊りが得意。おうちでよくやる遊びは「舞踏会ごっこ」と「お医者さんごっこ」。好きな食べ物はイチゴ。
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