映画「エッフェル塔~創造者の愛~」の3月3日からの公開を記念した東京タワースペシャルライティング点灯式が1日夜、東京タワーで行われました。今年はエッフェル塔建設の立役者であり、この映画の主人公でもあるギュスターヴ・エッフェル氏の没後100年。メモリアルな年ならではの日仏の懸け橋にふさわしいイベントとなりました。(記者:エシカちゃん)
映画「エッフェル塔~創造者の愛~」
映画はエッフェル塔完成の陰に秘められたギュスターヴ・エッフェル氏の愛と情熱の物語。
フランス革命100周年を記念して開催されるパリ万博のモニュメント
芸術の都パリのシンボル、かつ世界で最も有名な観光名所の1つ、エッフェル塔がパリ万国博覧会の最大の呼び物として建造されたのは1889年のこと。
アメリカ独立100周年を記念してフランスから送られた自由の女神
高さ300m・100%鉄製という、当時では異例尽くしの巨大な建造物の設計に挑んだのはニューヨーク・自由の女神の設計者としてすでに名声を獲得していたギュスターヴ・エッフェル氏でした。
生涯忘れることのできない1人の愛する女性への想い
彼の指揮のもと華々しいスタートを切ったのも束の間、完成までの日々はまさにいばらの道でした。ついには資金も不足し、このままでは建造中止という事態にまで突き進んでしまいそうになる中、彼は生涯忘れることのできない1人の愛する女性への想いから1つ1つの難題をクリアし、途中であきらめることなく偉業を成し遂げたのでした。
東京タワーがトリコロールカラーに!
点灯式にはフランス人の夫を持つ女優・寺島しのぶさんと5月に初代尾上眞秀を名乗って歌舞伎座で初舞台を踏むことになっている長男・眞秀君の他、フランスから来日したギュスターヴ・エッフェルの6代目の子孫にあたるイエットマンエッフェル・サバン氏と日本人妻の由紀子さん、2人の子どもが出席、東京タワーをフランスのトリコロール色にライトアップしました。
今回、映画のアンバサダーを務める寺島さんは、
「いろいろな要素が入った素晴らしい映画ですね。どの時代であっても1から立ち上げるということは本当に大変なこと。自分を信じてパリにこんな塔を立てなきゃいけないんだというその信念、そして、ゼロから造り上げていって皆に慕われたり裏切られたりしながらも、自分を信じて突き抜けていく彼の勇気は素晴らしいものだと思いましたし、私たちにも通じるものだなと思いました。人が歩んだ道ではなくて、新しい道を切り開いていくという、その勇気をこの映画から教えていただいたような気がします」
とコメント、サバン氏も、
「とても感動しました。というのは、私の祖先が肉体を持ってそこに存在しているから。この映画ではロマン・デュリスさんの熱演のおかげでギュスターヴ・エッフェルという人物がエネルギーとパッションを持ってスクリーンに登場しています。ゼロからこのような偉業を成し遂げたんだということを知ることができて感動しました。この映画を見ていただくことで日本の方々に何かしら大きなプロジェクトを行うインスピレーションを与えることができればいいですね」
と興奮気味に語っていました。
また、イベントの最後には出席者を代表として寺島さんが再びマイクを握り、
「ギュスターヴ・エッフェルさんの没後100年というとてもメモリアルな時期だけに、日本だけではなくて世界中でドキュメンタリーをやったりなどいろいろなプロジェクトが予定されているそうなので、世界中がエッフェル塔に再注目するのではないかと思います。この映画を見たことによっていつも見るエッフェル塔を改めて違った角度からとらえられるはずなので、ぜひ映画をご覧になっていただければと思います」
と笑顔で締めくくっていました。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp