わが家は、1つ年上の夫と、もうすぐ5歳になる娘との3人家族です。
今でこそお互いの心地よさの重なり合うところで、ごきげんに過ごせることが増えてきているように感じていますが、産後、はじめての子育てをしながら、仕事や家事と向き合う毎日は思っていた以上に大変で、お互い余裕のなさから、些細なことでぶつかることが少なくありませんでした。
一緒にいるはずなのに、時折感じる孤独感。
楽しいこと、幸せな時間は共有できても、しんどいことは全部一人で抱え込んでいるようでなんだか苦しい。
そんな気持ちを夫に伝えるまでには、随分と時間がかかりました。
話し合いを重ねていくうちに分かったのは、思っていた以上に、伝えたかった気持ちは相手には伝わってなかったこと、私自身も相手の気持ちを本当の意味で分かろうとしていなかったということでした。
「家族だから、夫婦だから分かり合えるはず」「それくらい、察してほしい」。
相手に期待し、期待通りにならなかったときに、落ち込んだり不満が溜まって爆発したりしていた私。
自分にとって心地よくない相手の「ちがい」に触れたとき、否定したり批判したり、受け入れ難い気持ちになっていた私。長い間、そんな自分でいたことに気づきました。
私、夫、娘。家族といえども、一人ひとり違う存在。
頭では分かっていても、一緒に過ごす時間が長いほど、ついつい自分のモノサシで相手を測って、分かったようなつもりになってしまいがちです。
「分かりあえなさ」を前提に向き合ったとき、「どうして相手は(私は)こう思うんだろう?」「どうすればそれぞれの心地よさを損なうことなく、お互い不満に思っているこの課題を解決できるんだろう?」と自分自身も相手も責めない形で、対話を重ねていけたように感じます。