コロナ禍も落ち着き、本格的な旅のシーズンが到来。夏に向けて旅の準備をしている人も多いのでは。JR東日本びゅうツーリズム&セールスが今回新たに発表したのがサステナブルな旅を提案する企画「びゅうサステナブルツーリズムプロジェクト」です。旅を通して、地域に根差した文化を体験し、地域の持続可能な発展に貢献してみるのはいかが。(記者:エシカちゃん)
「びゅうサステナブルツーリズムプロジェクト」とは
地域の持続的な発展に貢献するために、今回新たに始まったのが「びゅうサステナブルツーリズムプロジェクト」。これは、地域に根ざした伝統行事や文化、歴史、自然、さらに地域産業や伝統工芸などを体験したり、地元の人との交流を促すことで、地域社会の発展に貢献するための旅企画です。
このプロジェクト最大の特徴は、収益の一部が「カーボン・オフセット」に利用されること。カーボン・オフセットとは、排出したCO2量に見合った温室効果ガスの削減活動に投資することを言います。VTSでは、旅行で排出されるCO2を埋め合わせるため、国が導入するJ-クレジット(※注1)を一般社団法人more treesを通じて活用(購入)することで、カーボン・オフセットに取り組む予定だそう。
(※注1) J-クレジットとは、「省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2等の排出削減量や、適切な森林管理によるCO2等の吸収量を『クレジット』として国が認証する制度」のこと。
サステナブルツーリングらしく、ロゴは循環する持続可能性をイメージ。「びゅう」は、英語の「view」を意味し、将来を見据えた取り組みを行うという意図があるとか。
びゅうサステナブルツーリズムプロジェクトの実施例
地域の風土・自然景観に触れる鉄道の旅
JR東日本が発行する「大人の休日俱楽部」会員誌にて、「鉄旅、イラスト体験記」をテーマとしたコラムを掲載することで、地域の魅力や観光地を発信。各沿線に根差した風土や自然の景観、伝統工芸や、地元の食材など、さまざまな魅力が体験できるツアーも企画進行中だそう。
伝統行事・文化、工芸品など地域観光素材の維持発展に資する旅
地方では多くの伝統芸能や民族芸能が存続に危機にあるのが現状です。びゅうサステナブルツーリズムプロジェクトでは、旅行者が複数回地域に通い芸能を演じる「通い神楽」という仕組みを活用し、交通と宿泊、神楽等の現地体験素材を合わせた商品を提供するプランが企画進行中。
各地の花火大会や、伝統行事、温泉地などの地元の魅力を、その地域の歴史や背景とともに体験できるツアーも将来的に計画されているとか。
さらに、被災地支援の一環として、震災復興を盛り込んだ旅企画も予定されているそうです。
今年は、鉄道でサステナブルな旅に出てみるのはいかが?
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp