アーティスト川端健太氏と高山夏希氏による美術展「透明な交点」が開催中(~7/23)。新進気鋭の注目若手アーティストとして注目を集める彼らが生み出す“透明”。それが織りなす美しい世界を存分に体験できる、特別展覧会です。(記者:エシカちゃん)
最注目の若手アーティストによる個展「透明な交点」
アート・コミュニケーションプラットフォームArtStickerが運営するコマーシャルギャラリー「GALLERY ROOM・A」にて開催中の展覧会「透明な交点」。若手アーティストとして注目される、川端健太氏と高山夏希氏の二人による特別な展示です。
二人展として行う今回の展示「透明な交点」では、“透明”を通して現れる、二人のアーティストの世界観を垣間見ることができます。緻密な筆致と繊細で深みのある表現を得意する二人ですが、作品からは彼らが捉える独自の世界観が見えてきます。
川端氏は、2019年に東京藝術大学を首席で卒業し、岡本太郎現代芸術賞にも入選した経験もある大注目のアーティスト。現代的な視覚体験をテーマに絵画・彫刻を制作しています。
今回、川端氏は、モチーフと自分自身との間に意識的に隔たりをつくり、「何かを通してものを見る」という知覚的な体験にフォーカス。本展覧会では、ガラス片や樹脂を使用した作品を展示し、何かを透かして見ることで現れる世界を体験できます。
一方、高山氏は、2016年に東京造形大学大学院を修了し、現在は国内を中心に多くの個展を開き話題を集める若手アーティストです。平面と立体の枠を超えた技法を駆使して、インスタレーション、セラミック、彫刻などの作品を制作しています。
高山氏の作品は、「自覚的に見ようとしなければ見えない世界への解放」がテーマ。水という物質の性質に着目した《Water mirror》シリーズと新作ドローイングを展示します。
ガラスと水という2つの“透明”から世界を捉える2人の作品は、不思議と現実の世界と交錯し、私たちのモノの見方に反響します。身の回りに潜む小さな世界に目を向け、そこにある光と影、あらゆるものの流れを捉えた作品たちを、是非体験してみて。
イベント情報
川端健太×高山夏希2人展「透明な交点」
会期:2023年6月17日(土)~7月23日(日)
会場:GALLERY ROOM・A
住所:東京都墨田区本所2-16-5 KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS 1F STORAGE 1
開催時間:08:00~23:00
休館日:会期中無休
観覧料:無料
アクセス:都営浅草線「浅草駅」徒歩8分 「本所吾妻橋駅」徒歩9分、都営大江戸線「蔵前駅」徒歩9分
川端健太 / Kenta Kawabata
埼玉県出身。東京藝術大学大学院修士修了。
現代的な視覚体験や感覚、個人の記号化や、インターネットの普及に伴う人とのコミュニケーションの多層化など、人と人との情報伝達を間接的にしていると思われる隔たりについて考え絵画彫刻を制作している。
主な展覧会に「さわれない形を見る」(FOAM CONTEMPORARY / 2023年)、「そこに見えて居ない」(TAKU SOMETANI GALLERY / 2022年)、「Spectrum」(金澤水銀窟、石川、2021)、グループ展に「KUMAEX2021」(東京、2021)、「絵画の筑波賞展」(池袋西武本店アート・ギャリー、東京、2021)など。また作品は、東京藝術大学美術館などに収蔵されている。
高山夏希 / Natsuki Takayama
⼭口県生まれ、東京育ち。東京造形⼤学絵画専攻にて美術を学んだ。平面作品(絵画) を中心に、粒子の感触を確かめるように人間と物質の関係の再考を試み、人・動物・モノ・環境などが⼀体 性をもった自然観を表現している。また、インスタレーション、セラミック、彫刻など様々な媒体による作品の制作、発表を⾏ってきた。
主な展覧会に、「気色の目」(奈義町現代美術館ギャラリー/ 2023年)、「black view」(IDÉE TOKYO / 2022年)、「空を泳ぐ鳥は火を灯す」(NADiff Gallery / 2022年)、「water mirror intersect」(haku kyoto / 2021年)、「VOCA展2020」(上野の森美術館/ 2022年)など。
会場となる「GALLERY ROOM・A」は、年齢やジャンルにとらわれず、国内外で活躍する様々なアーティストを紹介するコマーシャルギャラリー。アート・コミュニケーションプラットフォーム「ArtSticker」が企画運営を行なっており、若手アーティストを中心に月に1回のペースで展覧会を開催しています。
併設する宿泊施設「KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS」の客室内での展示企画、地域密着型のワークショップなども手掛けています。クリニックのように人を癒し、アカデミーのように学べる場所を目指しているそう。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp