世界第2位の環境汚染産業と言われるアパレル業界。昨今では、サステナブルなウェアを展開するブランドがますます増えてきています。「KAPOK KNOT(カポックノット)」は、木に実るダウンともいわれる「カポック」という新素材を使い、環境にも動物にも優しい製品を展開しているブランドです。昨年、女優の二階堂ふみさんとのコラボによって実現した、サステナブルかつ、モードなアウターが今年もカムバック!サステナブル=シンプルという固定概念を打ち壊す、遊び心のあるアウターを是非チェックしてみて。(記者:エシカちゃん)
新素材「カポック」とは?
カポックは東南アジアや南米など、暖かい気候の場所に生育する植物で、日本では観葉植物として育てられることもあります。ところが現在、世界ではカポックの「繊維」に注目が集まっているんです。
その理由は、コットンの1/8の軽さでありながら、吸湿発熱効果を持った高機能素材であるということ。羽毛のダウンに匹敵するほどの暖かさを実現しながらも、植物性であるという点で、世界中のアパレル業界が注目しています。
吸湿発熱効果の秘密は、繊維にある空洞。寒い時には、湿気を吸って、暖かく発熱。一方で、暑い時には、湿気を放出し、涼しく快適にしてくれるという優れもの。空気の層が、気温に合わせて快適な温度を保ってくれるんです。
カポックの木一本からは、約30着分のコートが1年間で生産できると言われています。さらにコート1着につき、30羽の水鳥の羽を使わずに済むといいます。カポックは実のなかに綿が入っているので、木の伐採を行う必要もなく、動物愛護にもつながる未来の新素材と言えます。
「KAPOK KNOT」は、国内大手繊維メーカーとの研究開発の末、繊維の軽さと短さ故に糸への加工が難しかったカポックのシート化に成功。独自のサプライチェーンで、生産者、消費者、地球環境の視点に立ったものづくりを行っています。
コレクションのテーマは「アニマルライツ×モード」
昨年の発売以降、即完売&450件以上の再販希望の大反響だったのが、女優の二階堂ふみさんとのコラボレーションで実現した「Animal Free Down collection」。
Instagramでもスタイリッシュなコーディネートを発信する二階堂さんは、ペット産業や、ファッション業界のアニマルライツ/ウェルフェアにも関心が高く、以前から動物愛護に関する発信や活動を行っています。「服がどのような素材で作られているか、どうやって染色されているかを知ることは社会的責任であり、ファッションを純粋に楽しむためにも大切なこと」と語る二階堂さん。アニマルフリーを推進する「KAPOK KNOT」の製品に共感したことで、今回のコラボレーションが実現したそう。
従来、動物や自然環境に配慮した素材でものづくりを行う際には、どうしても耐久性が弱くなったり、デザインに制限があったりしました。結果的に「サステナブルか、機能性/デザイン性か」という二者択一にならざるを得なかったファッション業界に変革をもたらしたのが、今回のコラボ。耐久性や機能性を兼ね備えつつも、遊び心のあるデザインでモードなスタイルのアウターを実現しました。
トレンドに囚われず長く着用できるようにとタイムレスなデザイン
今回のコレクションでは、トレンドに囚われず長く着用できるようにとタイムレスなデザインを採用。世界中のファッションアイテムをアウターとして落とし込んだ、全3型の展開です。
TRENCH
トレンチコートとフレアスカートをミックスしたドレスコート。ダウンのような暖かさを持ちながらも軽量なので、着ぶくれしないのが嬉しいポイント。ドレスコードのある場所でのアウターとしてもgood。表地には、撥水機能をもったリサイクルポリエステルを採用。ほどよい光沢感で上品さを演出します。
CHINA DRESS
チャイナドレスとキルティングコートをミックスしたデザインコート。大判のチャイナボタンと裾にかけてのスリットが目を引くデザインで、遊び心を覗かせる一着に。パンツにも、スカートにも合わせられるコートです。こちらにも撥水機能のあるリサイクルポリエステルを使用しています。
SCARF
コートにマフラーをミックスしたユニークなデザインコート。ユニセックスで着用できるデザインで、モードに決めたいときにぴったり。マフラー部分は、首に巻いても、垂らしてもスタイリッシュに。表地には植物由来染料で染めたポリエステルを使用しています。
さらに、今回のコラボではアイテム収益の10%が、アニマルライツを追求する団体に寄付されるそう!生産者、消費者、動物、そして地球環境への配慮から生まれた「KAPOK KNOT」のコラボアウターを是非試してみて。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp