「森と湖の国」そして「世界一幸福な国」フィンランド。近年の世界幸福度ランキングでは5年連続で一位に輝く、北欧・フィンランドは、サステナブルな国として高く評価されています。デザイン大国としても人気が高く、そのシンプルで機能的、かつ有機的で温かみのあるデザインの家具や日用品は、昔から現在に至るまで多くの人々に愛されています。
ethicaでは、そんなフィンランドからウェルビーイングな北欧ライフスタイルを学ぼうという「恋するフィンランド!」企画が進行中。今回は2つの展覧会をご紹介します!
「森と湖の国」そして「世界一幸福な国」フィンランド。近年の世界幸福度ランキングでは5年連続で一位に輝く、北欧・フィンランドは、サステナブルな国として高く評価されています。デザイン大国としても人気が高く、そのシンプルで機能的、かつ有機的で温かみのあるデザインの家具や日用品は、昔から現在に至るまで多くの人々に愛されています。
ethicaでは、そんなフィンランドからウェルビーイングな北欧ライフスタイルを学ぼうという「恋するフィンランド!」企画が進行中。今回は2つの展覧会をご紹介します!
1881年にフィンランド南部のイッタラ村に設立されたガラス工場から出発したブランド「イッタラ」。美しさと機能性をすべての人へ提供するという思想のもと、送り出されてきたプロダクトは今もなお、世界中で愛されつづけています。今回の企画展はイッタラ創立140周年を記念してフィンランド・デザイン・ミュージアムが2021年に開催した展覧会を再構成した、日本初となるイッタラの大規模巡回展であり、日本展としてイッタラと日本の関係に焦点を当てた章も加えて展開。フィンランド大使館後援の元、東京のBunkamuraザ・ミュージアム、島根県立石見美術館、長崎県美術館の3カ所で開催されました。
今回は、島根県立石見美術館に足を運びました。
タピオ・ヴィルカラ オブジェ《カンタレリ(アンズタケ)》 フィンランドの美しい自然を表現しています。
タピオ・ヴィルカラ オブジェ《ピルッキアヴァント》(Pilkkiavanto、氷上釣りの穴)
ぷっくりとした造形と一つ一つの個性が可愛らしい オイバ・トイッカの「バード」シリーズ
アルヴァ・アアルトの代表作の一つ、イッタラのフラワーベースは自然の有機的なフォルムを模っています。
アルヴァ・アアルトのデザイン哲学の中心には、“優れたデザインは日常生活の一部であるべき”という思想があります。
今回の企画展では、イッタラとの間にとりわけ強いつながりを長年にわたって築いてきた、デザイン界における象徴的存在である、タピオ・ヴィルカラ、ティモ・サルバネヴァ、オイバ・トイッカ、グンネル・ニューマン、カイ・フランク、アルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、といったフィンランドのデザイナーたちの代表作を加えた450点が一堂に介して展示されていました。
2023年4月から高知県を皮切りに、全国で巡回を行なっている展覧会「フィンランドのライフスタイル—暮らしを豊かにするデザイン—」。現在、9月10日まで岩手県立美術館にて開催されているこちらの展覧会では、では、アルヴァ・アアルト、カイ・フランク、オイバ・トイッカ、石本藤雄といったデザイナーたちによる家具や陶器、ガラス、テキスタイルなど約750点が勢揃い。さらには、日本で多様に展開するデザイン、伝統的な手仕事やサウナ文化にも注目しながら、フィンランド・デザインの魅力を紐解いて行きます。
こちらも足を運んでみたい企画展です。
オイバ・トイッカ《バード「キトクオヴィ」》2004年、ヌータヤルヴィ/イッタラ、スコープ蔵、撮影:八田政玄、画像提供:世界文化社
ビルゲル・カイピアイネン《ウォール・プレート》1960年代、アラビア、スコープ蔵、撮影:八田政玄、画像提供:世界文化社
カイ・フランク《食器《キルタ》シリーズ》オリジナルデザイン 1952年、アラビア、スコープ蔵、撮影:八田政玄、画像提供:世界文化社
オイバ・トイッカ《ロリポップ》2021年、イッタラ、スコープ蔵、撮影:八田政玄、画像提供:世界文化社
アルヴァ・アアルト《スツール 60》オリジナルデザイン 1933年、アルテック、スコープ蔵、撮影:八田政玄、画像提供:世界文化社
森の恵みを活かした数々の名作椅子をはじめ、暮らしに温かみをもたらす色とりどりのガラス器、使い勝手のよいシンプルかつ多彩な陶器など、フィンランド・デザインのマスターピースが一望できるとともに、「デザインが生まれた背景」フィンランドのライフスタイルを深く知ることができます。
また、公式図録として、「世界文化社」から書籍『フィンランドのライフスタイル』が発売されています。今年90周年を迎えるアアルトの「スツール 60」をはじめとする、巨匠たちのマスターピースを心ゆくまで味わうことができ、フィンランド好き、北欧好き、デザインに興味がある方などには特におすすめの一冊となっています。
編者のキュレイターズは、美術館や博物館といった文化施設の展覧会企画の立案、運営をはじめ施設そのものの設計及びコンサルタントに至るまで、美術にまつわる事業全般を手がけるプロ集団。デザイナーごとに記事構成されているので、初心者の方にもわかりやすいのが特徴なので、気になる方はぜひ書店で探してみてください。
フィンランドのライフスタイル
キュレイターズ・編
発売日:2023年4月16日(日)
仕様:B5変形判/オールカラー/208ページ
定価:2,970円(税込)
発行:株式会社世界文化社
※一部書店により発売日が異なります。
「フィンランドのライフスタイル展」今後の展覧会の巡回スケジュール
岩手県立美術館:2023年7月29日(土) ~ 9月10日(日)
ひろしま美術館:2024年4月6日(土) ~ 6月2日(日)
いわき市立美術館:2024年6月22日(土) ~8月18日(日)
フィンランドのサステナブルで心地よい暮らしのライフスタイルに触れることで、私たちも幸せな生き方のヒントを見つけられるかもしれませんね。
フィンランドからウェルビーイングな北欧ライフスタイルを学ぼうという、連載企画「恋するフィンランド」 次回もお楽しみに!
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp
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