【連載】季節のプラントベースレシピ (第11話)「作り置きがあれば安心!クセのない大豆ミートの戻し方と基本のそぼろレシピ」
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【連載】季節のプラントベースレシピ (第11話)「作り置きがあれば安心!クセのない大豆ミートの戻し方と基本のそぼろレシピ」

暑い日が続くと、台所に立つのもエイッと気合がいるこの頃。

今回は、そんな夏のごはん作りをちょっぴり楽にしてくれる、ソイミートのそぼろのレシピをご紹介したいと思います。

健康意識の高まりや環境・食糧問題、動物愛護の観点など、様々な社会的背景から、ますます注目されているプラントベース食品のソイミート(大豆ミート)。スーパーやコンビニなど、身近なところでもよく見かけるようになったのではないでしょうか。

ソイミートはお肉の代替品として高タンパクで栄養価が高く、使い勝手が良い一方で、下処理が十分でないと、青臭さや水っぽさを感じることも。

下ごしらえを丁寧にすることで、大豆臭さがしっかり取り除かれ、口当たり良く美味しい仕上がりになるので、ぜひ戻し方の工程は飛ばさず作ってみてくださいね。

とってもシンプルなレシピなので、好みの調味料を足したり他の素材と合わせてアレンジも可能です。

わが家では一度にまとめて作って、小分け冷凍しています。「今日のごはんは簡単に済ませたいなー」なんて日にごはんや麺の上に薬味と一緒にのっけると、満足感のある一品に。

お肉と比べて消化の負担も少ないので、夏バテ気味な胃腸にもおすすめです。

ソイミートは様々なメーカーから販売されていますが、私がよく使うのは「アリサン」の有機大豆を使用したミンチタイプのソイミートです。

原材料が有機大豆のみとシンプルで安心して使うことができ、手に入りやすく大容量タイプもあるので使い勝手が良いのがお気に入り。また、乾燥タイプのソイミートは長期保存も可能なので、災害時のいざというときの備蓄にもなります。

下処理不要のレトルトタイプのもの、下味の付いている加工度合いの高いソイミートは、手軽に使えて便利な一方で、加工工程が増えるため、中には添加物や安全性に疑問のある調味料が使用されたものも。

安全な大豆ミートを選ぶ際には、できるだけ加工度の低いシンプルなもので、かつオーガニック認証があるもの、国産の遺伝子組換えの大豆を使用していないものを選ぶのがおすすめです。

今回のレシピは、乾燥タイプのソイミートなら、どのメーカーでもほぼ同じように作ることができるので、お好みのもの、お手元にあるものでぜひお試しください。

【大豆ミートの戻し方】

※フィレタイプ、ブロックタイプも同様に作れます

<材料>作りやすい分量(約4人分)

・大豆ミート(ソイミート)・ミンチタイプ 50g

・水 適量

 

① 大きめのボウルに大豆ミートとたっぷりの水またはぬるま湯を入れ、ゆっくり戻す(目安は触ってみて柔らかく、芯のようなものを感じないくらい)

② 戻せたらザルに上げてサッと洗い、水を切っておく

③ お鍋にたっぷりのお湯を沸かし、沸騰したら②の大豆ミートを入れて1.5〜2分茹でる

(フィレタイプは約2分、ブロックタイプは約3分)

④ 大豆ミートをザルに上げてお湯を切り、ボウルに水をため、水を替えながらしっかり洗う。※目安は大豆臭さが薄まり、色が薄くなるまで。絞りすぎると崩れることがあるので、力加減は気をつける。

⑤ ザルに上げ、しっかりと水気を絞って完成

→この後下味つけの工程へ

【ソイミートで作る基本のそぼろ】

<材料>約4人分

・戻したソイミート 約150g(戻し前50g)

・しょうゆ 大さじ2

・みりん 大さじ1.5

① ボウルにソイミート、しょうゆ、みりんを入れてよく混ぜ、5分ほど置く

※この段階で冷凍しても◎

② ①をフライパン又はお鍋に汁ごと入れて、中火で加熱する

③ ヘラなどで混ぜながら、炒めて水分を飛ばす

 

④ 汁気を吸って、ふっくらパラパラしてきたら完成

最初はにんにくやしょうがなどの薬味や玉ねぎ、きのこなども他の素材も入れて作っていましたが、とにかく簡単で他のレシピに応用も効くことを考え、このレシピに落ち着きました。

味付けがシンプルなためアレンジしやすく、薬味も入らないので、辛味が苦手な方や小さなお子さまも食べやすくなっています。

そのままごはんに乗せてそぼろ丼として食べるのはもちろん、そうめんや冷麺のトッピングに、コチュジャンを混ぜてビビンバや担々麺風に、炒めたピーマンや玉ねぎに加えてガパオライス風に。ふかしてマッシュしたじゃがいもとまぜてコロッケに。

「しまった、寝坊した!」。

そんな日も、このそぼろと家にある野菜をちゃちゃっと炒めて、お弁当箱に敷き詰めたごはんの上に乗せたら、それなりに見た目にもボリューム的にも満足感のあるお弁当に。

娘のお弁当、疲れた日の晩ごはん。度々このそぼろに救われている私です。

下ごしらえはひと手間になりますが、慣れてしまえばとても簡単で便利な作り置きになるので、ぜひ作ってみてくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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