アラスカをテーマに活動を続けた写真家・星野道夫氏に惹かれ、写真家を志した松村誠さん。現在は、八ヶ岳に自身の写真事務所「フォレスト」を立ち上げ、『いのちを生きる』というテーマのもと、建築撮影やポートレイト、料理写真など幅広いジャンルで活動しています。山梨の家づくりや暮らしにまつわる書籍、八ヶ岳の生活の中で目にした光景をまとめたフォトエッセイは、読む人の心を優しく包み、新たな視点や生きるヒントを投げかけてくれます。
実は、松村さんはこの地でキリスト教の牧師として地域の方々と深く関わってきました。そのきっかけとなったのが、北極圏アラスカの撮影体験なのだとか。過酷な自然の中で自らと向き合い、行き着いたのは大自然への畏敬の念でした。
いくつもの出会いや別れ、不思議な運命を歩みながら辿り着いた八ヶ岳で、森や林の中に息づく「いのち」の尊さを、アーティストとして伝え続ける松村さんを取材しました。