西表島のカマイ(イノシシ)を通じて、個性的な自然界のシステムを学ぶエコツーリズムリゾート「カマイの学校」が、今年も開催されています。世界自然遺産に登録された西表島で生物多様性保全の視点からカマイについて知ることができるプログラムです。(記事:エシカちゃん)
2023年11月25日~2024年1月20日の毎週土曜日「カマイの学校」が開校します
「星野リゾート 西表島ホテル」で日本初の「エコツーリズムリゾート」を目指すプログラムが、今年もはじまりました。
「カマイの学校」と名付けられたこのプログラムでは、島の猟師によるカマイについてのレクチャーや、ジャングルでの痕跡探し等を通して、個性的な自然界のシステムの正しい知識が学べます。
プログラム名になっている「カマイ」は、西表島の方言であり「イノシシ」のこと。
カマイの猟期が行われるのは、冬の決まった期間のみ。この猟期にあわせて開講される「カマイの学校」は、座学で学んだことを実際に自分の目で確認出来る稀な機会です。
多様な生態系の中でどんな風にカマイが生きているのか、全身を使って感じ、知ること。
カマイを通して、個性的な自然界のシステムに触れてみてください。
「カマイの学校」概
【座学】 島で暮らす地元猟師によるカマイについての解説
西表島在住の猟師がカマイの生態について解説します。どのような見た目で、何を食べているのかといった基本情報から、猟師だから知っているカマイ特有の行動パターンについてまで、様々なカマイ知識を習得します。
【座学】 罠作りから学ぶ
カマイ猟で使われている罠は、生物多様性保全を図るため、大きさや仕様にさまざまな工夫がされています。罠作りから、ヒトとカマイが棲む自然環境との関わりについて学びます。
【体験】 ジャングルの中を見て回る
座学の後は、ジャングルの中を猟師と一緒に見て回ります。獣道やカマイが掘り起した跡、木の実を食べた跡から、その年のカマイの行動パターンを知ることが出来ます。カマイと西表島の自然環境の深い関わりについて実際に見て理解する体験です。
【体験】 食べて知る
西表島では、カマイが増えすぎないように、冬の期間限定で狩猟を解禁しています。自然の恵みに感謝しながら、その地域で、その季節に獲れたものを食べることも、生物多様性の保全への取り組みの1つです。「カマイのチャンプルー」や「カマイ汁」等、島で親しまれている食べ方で、カマイをいただくことができる店舗を紹介します。
プログラム概要
期間:2023年11月25日~2024年1月20日の毎週土曜日限定
時間:8:15ホテル内「ジャングルKichi」集合
料金:1組30,000円(税込)
定員:1日1組 *1組は1~3名
含まれるもの:地元猟師によるレクチャー、カマイ猟同行
レンタル品:長靴、軍手、オレンジ色のベスト、カッパ(雨天時)
持ち物:飲み物、帽子、サングラス、虫よけスプレー
服装:動きやすく汚れても良い服装(長袖・長ズボン推奨)
対象:中学生以上の西表島ホテル宿泊者
予約:要。ホテルアクティビティデスクにて(TEL 0980-85-7111)1週間前18:00まで受付
備考:天候や状況により、中止または内容が変更になる場合があります。整備されていない道や足場が悪い箇所があります。
星野リゾート 西表島ホテル
所在地:沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
電話:050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
客室数:139室・チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00
料金:2泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、朝食付)
アクセス:石垣港離島ターミナルより西表島上原港行きフェリーにて約45分、上原港から車で10分
URL :https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/iriomote/activities/
「自然を守る」という言葉があちこちに飛び交う今日この頃です。
しかしながら、「自然って何だろう」と問われたら、なんと答えられるでしょうか。
樹木が生茂る森? 美しい海?
都会に住む方にとっては、森も海も頭の中で生まれた想像上の「自然」でしかないような気がします。
触れて、感じて、香りをかいで・・自身で自然を感じること、即ち「自然を知る」ことが、自分ごととして自然環境を考える第一歩なのかもしれません。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp