日本初のエコツーリズムリゾートを目指す「星野リゾート 西表島ホテル」から、新たなエコ発信が届きました。地元の小学生と共に取り組んだ今回のプロジェクト。その模様をお届けします。(記事:エシカちゃん)
海洋漂着物の問題
世界自然遺産に登録されている希少な生態系を育む西表島の海岸に、ペットボトルや発泡スチロール等の海岸漂着物が散見されます。
これら漂着物は、生物の誤飲や、マングローブの根に絡まり枯らしてしまう等、島に様々な悪影響を及ぼします。
「星野リゾート 西表島ホテル」がはじめたこと
西表島の素晴らしい自然を後世に残していく為には、地域に暮らす人々が地域の魅力や課題を理解し、関心を高めることが重要だと考えた西表島ホテルは、地域の環境について考えるきっかけを作ろうと「エコツーリズムリゾート」を目指しはじめました。
今回は、「エコツーリズムリゾート」実現へ向けて、今年のクリスマスに実施した、2つのイベントをご紹介します。
ペットボトル約1,000本をアップサイクルしたクリスマスツリー
島内でリサイクルが難しいペットボトルの排出量削減の為、西表島ホテルでは、ペットボトル飲料の提供や販売を廃止しています。しかし、持ち込まれるペットボトルの数は多く、ペットボトルゴミを完全に無くすことは難しい状況でした。
そこで、西表島ホテル館内で回収したペットボトル約1,000本をアップサイクルして、クリスマスツリーを作成することを企画。ツリーの骨組みや材料にも竹や植物のツル等の自然の素材を使用し、西表島の自然の大切さを伝えるクリスマスツリーを作りました。
地元の小学生との環境教育プロジェクト
未来を担う子どもたちにも海洋漂着物の問題を考えて欲しい。そんな思いから西表島にある上原小学校の1,2年生と共にビーチクリーンで素材を集め、クリスマスオーナメントを作成しました。
当日は、ビーチクリーンを実施している島のガイドの指導のもと、ビーチクリーンの注意点や海洋漂着物の問題についてのレクチャーを実施。海洋漂着物が島の自然環境へ与える影響を学ぶ機会を提供しました。
小学生が自らテーマを設定して作成した、漂流物によるオーナメントには、ひとつひとつに西表島に暮らす小学生からのメッセージが込められています。
個性豊かなオーナメントが投げかけるメッセージは、観光客に西表島の環境問題を考えるきっかけを作り出しました。
星野リゾート 西表島ホテル
所在地:〒907-1541 沖縄県八重山郡竹富町上原2-2
電話:050-3134-8094(星野リゾート予約センター)
客室数:139室・チェックイン:15:00/チェックアウト:11:00
料金:2泊 28,000円~(2名1室利用時1名あたり、税・サービス料込、朝食付)
アクセス:石垣港離島ターミナルより西表島上原港行きフェリーにて約45分、上原港から車で10分
URL:https://hoshinoresorts.com/ja/hotels/iriomote/
屑籠入れる等して、ゴミが目の前からなくなっても、ゴミ自体が勝手に消える訳ではないのだという、ごく当たり前のことに、今までどれほど気持ちを寄せていただろう・・。
勝手に消えはしないゴミの行方を知ること、ゴミのその後を知ることから、逃げないで過ごしていこうと思います。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp