製品を作る際に出る革の端切れが、美しいミラーになりました。革が持つ艶やかさは、たとえそれが端切れであっても変わりません。レザー商品を手がける「Polène(ポレーヌ)」とデザイナーWendy Andre(ウェンディ・アンドリュー)のコラボレーションから生まれた「Oco(オーコ)」をご紹介します。(記事:エシカちゃん)
革の端切れからアーティストが生み出す「Les Mains」シリーズ
レザーを使ったグッズやジュエリーを展開する「Polène(ポレーヌ)」は、アイテムを作る際に出るレザーの端切れを素材として、アーティストや職人たちとコラボレーションする「Les Mains(レ・マン)」シリーズを展開しています。
今回、「Les Mains」第二弾の為に招かれたのは、フランス人デザイナーWendy Andreu(ウェンディ・アンドリュー)です。
Wendy Andreuは、世界で最も影響力のあるインテリアデザイナー、建築家を表彰する『AD100』リストに数年にわたって選ばれいるデザイナーで、素材を組み合わせた意外性のある家具のデザインを、数多く手掛けています。
パリの美術工芸・応用美術の学校Ecole Boulle(エコール・ブール)とDesign Academy d’Eindhoven(アイントホーフェン・デザイン専門学校)を卒業したWendy Andreu(ウェンディ・アンドリュー)は、独自の革新的な手法でデザイン、アート、そしてモードの世界を魅了しています。
素材を組み合わせ、意外性のある家具をデザインするのが特徴です。2014年には布でオブジェを作りたいと考え、コードとシリコンを組み合わせた独自のテクニックを開発。オランダ語で雨という意味の「Regen(レーヘン)」という名前で知られるこの防水「テキスタイル」の新しい技法によって一躍有名になりました。この独自の方法はパターンや縫い合わせが必要ないため、素材のロスがありません。彼女のすべての作品に採用されるこのエコデザインのアプローチが、ポレーヌのミラープロジェクトにも活かされています。
アーティストの創造性から、未来のサステナブルを切り開いてきた「Les Mains」シリーズ。
革の端切れという製品になり得なかった素材をもとに、どんな斬新な作品が生み出されてたのでしょうか?。
「Oco(オーコ)」
ポレーヌの職人手仕事の技と、デザイナーWendy Andreuとの結合によって生み出されたのは、コットンとレザーのコードを組み合わせたミラーです。
「Oco(オーコ)」と名付けられたこのミラー、コットンとレザーの、たおやかな流線が不定形なミラーを囲み、見つめていると山々に囲まれる湖の姿を思い起こさせます。
「Oco(オーコ)」には、下記の2つのデザインがあり、2024年2月20日より200点限定で販売されます。(200点全てにシリアルナンバーとWendy Andreuさんのサイン入り)
アーティストたちからは見れば、廃棄されてしまう端切れ等の素材こそ、創造の宝庫なのかもしれません。
・・そう考えると、そもそも「ゴミ」って何だろう? と考え込んでしまいます。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp