今回ご紹介するのは、植物性素材のみで作るちらし寿司のレシピです。

ちらし寿司といえば、お祝いごとのご馳走として食卓に並ぶことが多く、どちらかといえばひと手間かかるイメージですが、ちらし寿司の素さえ作っておけば、仕上げは意外と簡単。

市販のちらし寿司の素も便利ですが、手作りすると野菜たっぷり、甘さや酸味もお好みで調整できて冷蔵庫で2週間、冷凍でも1ヶ月ほど保存できるので、まとめて作っておくととても重宝します。

炊きたてご飯にさっくり混ぜ込んで、菜の花やスナップエンドウ、れんこん、型抜きした人参など彩り豊かな春の素材を飾ると、一気に食卓も華やかに。

桃の節句や卒業、入学などのお祝いごとやお花見などのイベントも多い季節にぴったりです。

また、ちらし寿司にたっぷり使う「お酢」には、冬から春に向かう体のエネルギーや血の巡りを良くしてくれる効果もあると言われています。

デトックスの期間とも言われるこの時期、酸味や苦味のあるものを積極的に食べて、新年度を心地よく迎えられたらいいなと思います。

ホッと優しい味わいで体を整えてくれるベジちらし寿司、ぜひ作ってみてください。

【ベジちらし寿司のレシピ】

ちらし寿司の素

＜材料＞　約2合分

・干ししいたけ　2〜3枚

・昆布　10cm

・人参　1/2本

・高野豆腐（または薄揚げ1/2枚）　1個

（その他、お好みでれんこん、ごぼう、ひじきなど）

【A】

・しいたけと昆布の戻し汁　200cc

・しょうゆ　大さじ2

・みりん　大さじ2

【B】

・お酢（純米酢、玄米酢など）　大さじ3

・砂糖（てんさい糖、キビ糖など）　大さじ1.5

・塩　小さじ1

＊事前準備＊

・干ししいたけと昆布は水につけて一晩置く

（急ぐ場合は40度くらいのぬるま湯に1時間ほどつけて戻す）

・高野豆腐はぬるま湯につけて中心が柔らかくなるまで戻し、水気を絞っておく

①戻したしいたけ、人参、高野豆腐、好みの野菜を2cm幅くらいの細切り、いちょう切りにする

②小鍋に高野豆腐以外の①と【A】を入れて、火にかける

③沸騰したら弱中火にし、高野豆腐も入れて煮る

④野菜に火が通り、水分が飛んできたら火を止めて、熱いうちに【B】を入れて砂糖が溶けるようによく混ぜる

⑤粗熱が取れたら清潔な保存容器に入れて完成。

時間があれば、一晩置くと味が馴染んでより美味しくなる

ベジちらし寿司

＜材料＞　2合分

・ごはん　2合分

・ちらし寿司の素　(前述した分量の2/3〜お好みで調整する)

＊トッピング　お好みで

・刻み海苔

・お好みの野菜　適量

・豆腐スクランブルエッグ　適量

（水切り木綿豆腐1/2丁(約150g)、油少々、塩2つまみ、ターメリックパウダー少々）

①炊いたごはんをボウルや寿司桶に入れて、ちらし寿司の素を入れて、冷ましながらしゃもじでさっくりと混ぜる

※ちらし寿司の素はまず2/3ほど入れて、味見をして量を調整する

②トッピング用の野菜を調理する。

③豆腐スクランブルエッグを作る場合は、フライパンに油を熱し、水切りした豆腐を炒めてそぼろ状にし、塩で味付けをしてターメリックパウダーで色付けをする(少量で◎)

④お皿やお重、お弁当箱など好みの器に①を盛り付け、焼海苔、野菜、豆腐スクランブルエッグなどお好みでトッピングして完成です

「きょういいおてんきやから、ピクニックいこう！」

5歳になる娘はピクニックが大好きで、陽射しが暖かくなってくるとお外でごはんを食べる機会が増えるわが家。

突然のピクニックリクエストにも、ちらし寿司の素があれば、炊いたごはんに混ぜてお家にある野菜を適当に盛り付ければ、ごはんも野菜もバランス良く取れるお弁当が10分足らずで完成します。

ピクニックやお祝いごとにはもちろん、なんでもない日のごはんにもぜひ気軽に作ってみてくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

私によくて、世界にイイ。～ ethica（エシカ）～
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季子（キコ）