ーー飲み物はどんなものが印象に残っていますか?
冨永: 「ムンコヨウ」という、とうもろこしの粉を発酵させた飲み物は美味しかったですね。ほんのり甘くて酸っぱくて、子どもたちも飲んでいました。日本の甘酒に似ていて、現地では「飲む点滴」って呼ばれているんです。
安田: お店で出されるのと、村の人が手作りしているのとではちょっと味も違っていておもしろかったですね。それに、飲んだら体調もよくなったんです。
仲本: さすが飲む点滴!
冨永: 私は基本的にアフリカの食事が好みに合うみたいで。エチオピア料理とか大好きなんです。あと、ザンビアのビーフ!
仲本: ザンビーフ。ザンビアが誇るブランド牛ですね。
冨永: 赤身のしっかりとした肉質で本当に美味しい!
ーー食事以外で驚いたことはありますか?
仲本: 日々、驚きの連続です。
安田: 中でもやっぱり……トイレ事情かな。
冨永: 私も。一応壁とドアはあるけれど、電気はないから携帯のライト頼り。コンクリートの床に15センチ四方ぐらいの穴がただ開いてるだけで……。
仲本: そこに、するの?
冨永: そう。これどうやって命中させるの!? って。骨盤底筋鍛えられた気がします(笑)。
仲本: 私は10年ほどアフリカに通い続けているのですが、ローカルのトイレだけは一度も入ったことがないんです。基本はガマンします。
安田: すごい!
ーー冨永さんがおっしゃっていましたが、アフリカの人たちは「とにかく明るい」と。
仲本: 明るいし、すごく温かく歓迎してくれます。歌と踊りで全力で表現してくれて、本当に感動します。
冨永: めちゃくちゃ上手ですよね。
安田: ストーリー仕立てになっていたりして。
仲本: 私たち訪問者の名前を歌の中に入れてくれたりも。ウェルカムなもてなしがとても気持ちがこもっているんです。
冨永: 改めてインタビューすると、打って変わってあまりしゃべってくれなくて。すごくシャイなんですよ。
安田: ちょっと日本人に似ているところがありますよね。でも、歌や踊りで表現するときは情熱的で。
冨永: ギャップがすごい(笑)。そこもまたアフリカの人々の魅力ですね。