ビールと桃が、甘い、甘い出会いをしました。日向夏ビールで話題を呼んだ、「株式会社グリップセカンド」が、2024年9月6日から、桃ビールの期間限定販売を始めました。ジュースのようなビールのような・・、フルーティーな中にビールのほろ苦さも感じられる、新しいビールの誕生です。(記事:エシカちゃん)
フルーツとビールの出会い
近年、クラフトビールへの関心が高まっています。クラフトビールを口にする程に、作り方や材料によって、こんなにも味が変わってくるのかと、驚いてしまいます。
そんなクラフトビールに、フルーツとビールの掛け合わせを提案したのが、池袋を中心に多数の店舗を展開する「株式会社グリップセカンド」です。
グリップセカンドが展開するビストロ「RACINES」が開発した「日向夏ビール」は、フルーティーで爽やかな飲み心地が、ビールは苦手・・という女性客を中心に受け入れられ、大きな反響を呼びました。
日向夏ビールの醸造から5年。今年、日向夏ビールの自社ブルワリーでの醸造をも成功させたRACINESが、待望の新作、「桃」と「ビール」の出会いを送り出します。
桃ビール開発の裏側・その1
RACINES系列4店舗にて発売された「桃ビール」の開発は、RACINESの女性醸造家たちの声によって始まりました。
男性のイメージが強いビール作りですが、RACINESのブルワリーには、沢山の女性が働いています。「切れ味」「爽快感」といったビールへの嗜好とはまた違う、女性目線のビール作りが、フルーツを使うことで生じる新たな美味しさの発見に、繋がったのかもしれません。
桃ビール開発の裏側・その2
ビールに使用する果物の選定は、「Except for A」という、グリップセカンド独自のプロジェクトを根底にして進められました。
Except for Aとは、食材の仕入れにおいて、A品以外のもの、つまり、B品・C品(規格外商品)を積極的に採用することを意味します。
生産者はA、B、Cのランクに関わらず、どの作物も手間暇かけて作っており、味わいには、何の大差もありません。しかしながら、そうした等級付けにより、安価に取引されたり、場合によってはA品でないことを理由に、廃棄されたりしてしまうこともあります。
こうした事態を目の当たりにしたグリップセカンドは、フルーツビールの開発においても、Except for Aを発想の基として、結果、ビールに、規格外フルーツ(C品)の桃「まどか」を使用することを決めました。
ゴクリと飲めば・・
コップに注がれた桃ビールは、美しい琥珀色をしています。鼻に届いた桃の甘い芳香・・。ビールを口に含めば、桃の甘味と果汁感、そして、桃特有のとろみが口の中を満たします。感嘆符(!)をいくつも並べたくなるような柔らかな味が、一気に喉元を駆け下りました!!!
RACINES 桃ビール
販売期間:2024年9月6日(金)〜10月上旬予定(なくなり次第終了)
販売店舗:She/Atelier LaLa(恵比寿ガーデンプレイス) / RACINES AOYAMA / RACINES(麻布台ヒルズ)
今回ご紹介した株式会社グリップセカンドは、レストランを「街をつくる」ことや「地方再生」の舞台装置と捉えています。池袋を中心にした店舗展開や、全国60以上の生産者と直接契約へ至ったその想いは、官民連携事業として公園レストランに成功した際の、ethica編集長によるインタビュー(2017年に実施)でも語られています。
飲食業の経験はなくても、レストランを運営するチームなら作れる【編集長対談】(株)グリップセカンド 代表取締役 金子信也
人に驚きや感動を与える仕事がしたかった【編集長対談】(株)グリップセカンド FARM TO PARK RACINES マネージャー 柳岡律子
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp