近年、注目を集める都市養蜂への取り組みが、大阪の心斎橋にまで広がっています。大阪一の繁華街、心斎橋で集められた「心斎橋のはちみつ」を使ったカクテルが、W大阪のソーシャルハブ「LIVING ROOM」に登場します。(記事:エシカちゃん)
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ミツバチの危機は、生き物の危機
2011年、国連環境計画が、「世界の食料の9割を占める100種類の作目種のうち、7割はハチが受粉を媒介している」という報告を出しました。
この数値から言えることは、ハチがいなくなれば、生き物の食料がついえてしまうということです。
こうした事実を目の前にして注目されるようになったのが、都心のビルの屋上等を活用して行う「都市養蜂」です。
現在では、大阪や京都、東京等、日本各地でその取り組みが始められています。
大阪一の繁華街で!?
大阪の心斎橋は、百貨店やアパレルショップ、飲食店等が立ち並ぶ、大阪を代表する繁華街です。人が行き交い、ビルが立ち並ぶ心斎橋において、「養蜂」が行われているなんて言われたら、大変驚いてしまうのではないでしょうか?
しかしながら、心斎橋での養蜂は実際に行われている、現在進行形のプロジェクトです。
大丸心斎橋店が2021年に立ち上げた「心斎橋はちみつプロジェクト」により、今日も大丸心斎橋店の屋上から、約20万匹のミツバチが飛び立って、花々から蜜を集めています。
W大阪のソーシャルハブ「LIVING ROOM」
「心斎橋はちみつプロジェクト」への賛同の声は、年々大きくなり、採蜜された「心斎橋のはちみつ」を使った、様々なコラボレーションが生まれています。
そんなコラボレーションの1つとして、2024年10月4日より、W大阪のソーシャルハブ「LIVING ROOM」にて、心斎橋のはちみつを用いたオリジナルカクテルが、期間限定で登場します。
「心斎橋のはちみつ」のSDGsカクテル
心斎橋のはちみつを使ったカクテル、その名前は、「W Bee(ダブリュー・ビー)」。
日本酒が含まれた柚子酒と心斎橋のはちみつをベースにして、ガーニッシュ(飾り)には、廃棄される予定だったオレンジの皮を乾燥させたパウダーと塩を使いました。
カクテルにトニックウォーターを忍ばせたことで、爽快感あるすっきりとした飲み心地の中に、優しさが滲みます。
喉を伝うカクテルが優しい味わいを残すだけではなく、地球にも優しい。そんな優しさ一杯のカクテルを、ぜひご堪能ください!
オリジナルカクテル「W Bee(ダブリュー・ビー)」
販売期間:2024年10月4日(金)~12月15日(日)
場所: LIVING ROOM
URL:https://livingroom.wosaka.com
※「心斎橋のはちみつ」を使ったメニューは、大丸心斎橋店、心斎橋PARCOでも企画・販売されています。
人が集う都市だからこそ、そこで養蜂を行う際には、沢山の人の協力が必要になります。「街に蜂が飛んでいるなんて危険だわ」と言う人がいれば、ミツバチは滅多なことがない限り人を刺すことがないとの事実を伝え、説得しなくてはなりません。
・・でも、苦労が多い分、都市養蜂が華開いた際には、そこに世代や職業等に囚われない繋がりが生まれています。はちみつを起点に、小学生も企業の社長も一緒になれるなんて、(はちみつのように)美味しいことだと思いませんか?
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記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp