「ミシュランガイド東京 2025」にて1つ星を獲得した「apothéose/アポテオーズ」とは、一体どんなレストランなのでしょうか。日本の食材から描かれる新しい食の世界が、apothéoseには広がっています。(記事:エシカちゃん)
日本の風土をフレンチで表現する「apothéose」
日本の風土を、まるで絵画のように描き出す料理店があります。
虎ノ門ヒルズ・ステーションタワー49階にある、ガストロノミーレストラン「apothéose/アポテオーズ」は、「日本の風土をフレンチで表現する」をテーマに、今この瞬間にしか出来ない料理(作品)を描き出します。
北村啓太シェフの世界から見た日本
apothéoseを率いるのは、フランスの美食レストラン「ERH(エール)」にて、2019年より5年連続でミシュラン1つ星を獲得した北村啓太さんです。
2023年、フランスから帰国した北村さんは、日本の知られざる食材に着目します。当初は、フランスと日本の食材の違いに戸惑いがあったようですが、今まで知らなかった日本の食材との出会いは、フランスで学んだ料理とは全く違ったアプローチの手法を北村さんにもたらしました。
フランスの地に身を置いたからこそ分かる、世界から見た日本という視点を持って、北村さんは、日本の食材をapothéoseへ持ち込みます。
「Japan Gastronomy」が浮かび上がる
北から南まで、日本各地を訪ね、風土に蓄えられた知恵に触れた北村さんの体験が、apothéoseに鮮やかな風を巻き起こします。
日本中の産地で手にした、その土地ならではの食材を画材として、長い歴史に磨かれたフレンチの技術によって描かれるapothéoseの料理(作品)には、世界から見た、今この時の日本の香りや風景(唯一無二のJapan Gastronomy)が浮かび上がります。
その料理(作品)は、日本の四季が移り変わるように、常に移ろいを続けます。
食材の旬の中の旬を捉え、料理への常識を問い直しながら成される多角的な表現は、心地よい裏切りと、好奇心を掻き立てる体験を求める料理人の心故。
食の面白さや楽しさに出会い直す一皿は、常に新たなものへと更新されながら、食の喜びを届けます。
日本の風土が思いがけない光景を作り上げるように、美味しいだけでは語れない、記憶に残る一皿。それこそが、apothéoseの料理(芸術)です。
Menu apogée(13品程度)¥25,000(税込)
日本の風土が育んだ「いのち」とフランス文化を尊重し、旬の野菜の繊細な風味と彩りを存分に楽しめるシェフおまかせコースです。
Menu prestig(14品程度)¥ 38,000(税込)
日本の季節の香りや味わいを感じる旬の食材と、ハイクオリティのフランスの食材を取り入れ、季節ごとの野菜の魅力を余すことなく堪能できる唯一無二のシェフおまかせコースです。
pothéose
住所:東京都港区虎ノ門2-6-2 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー49階(TOKYO NODE内)
営業時間:18:00〜22:30(19:30 L.O.)
電話:03-6811-2573
自然は変化で溢れています。しかし、どういう訳だかレストラン等で供される料理の多くは、変化が常である自然からの恵を材料としながらも、既に決められたメニューに従っているようです。メニューに記された料理の為に、季節外れの食材を調達することの不可思議に、首を傾げてしまいます。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp