【連載】季節のプラントベースレシピ(第25話)「心も体もほっこり整う、重ね煮の養生スープ」
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【連載】季節のプラントベースレシピ(第25話)「心も体もほっこり整う、重ね煮の養生スープ」

新しい一年が始まりました。

皆さんはどんな年末年始をお過ごしでしたか?

わが家は31日の夜から私の実家に行き、家族でのんびり年越しするのが毎年の恒例です。

クリスマスから年始にかけては、久しぶりに会う親戚や友人たちと集まる機会も多く、楽しいおしゃべりに美味しいごはんと、とても充実した時間を過ごすことができました。

一方で、ご馳走続きで胃腸はややお疲れ気味になるのも毎年のお約束……。

不摂生が続くと体調も崩しやすくなるので、そんな時のリセットごはんとしてよく作るのが、今回ご紹介する重ね煮のスープです。

重ね煮というのは、食材のもつ陰陽の力を利用して、調味料をたくさん用いずとも素材の自然な旨みを最大限引き出す調理法です。

調理法はとても簡単で、陰陽の順に重ねてじっくり煮ていくだけ。野菜の旨みとお塩のみで、体にじんわり染み渡る栄養たっぷりな優しいスープができあがります。

わが家では、年末年始をはじめちょっと食べ過ぎたな、家族の体調が怪しいな、という日に、お鍋にたくさん作って食べています。そのおかげか、今のところこの冬は家族みんな体調を崩すことなく過ごせています。

とりあえずこれがあれば安心、なわが家のお守りのようなスープです。

【重ね煮のスープのレシピ】

 

*具材の分量は、手持ちのお鍋に入る分をお好みでご用意ください。

*玉ねぎ、人参、さつまいもやかぼちゃなど甘みのある野菜を入れると、特にお子さんには食べやすい味わいに仕上がります。

*できればお野菜は皮ごと、お塩は自然のものを使うのがおすすめです。

 

<材料>お好みの分量

・きのこ類(しめじ、えのきなど)

・葉野菜(小松菜、ほうれん草、キャベツ、白菜など)

・お芋類(ジャガイモ、さつまいも、かぼちゃなど)

・玉ねぎ(甘みと旨みが出るので、必ず入れた方が美味しいです)

・根菜(にんじん、だいこん、ごぼうなど)

・ゆで豆類(大豆、ひよこ豆などお好みで)

・水 適量

・自然塩 適量

・お好みで出汁昆布 1枚

①蓋の閉まるお鍋を用意し、底に塩をふたつまみほどパラパラ振る

※昆布を入れる場合はここで入れる

②具材の野菜を上から順に食べやすい大きさに切る

③陰性→陽性の順に(きのこ→葉野菜→お芋類→玉ねぎ→根菜→ゆで豆類)切ったものからお鍋に敷き詰めていく

④具材が全部入ったら、ひたひたの水を加え、塩を小さじ1/2ほどまんべんなく振る

(写真は昆布が上に乗っていますが、底に入れ忘れてしまっためです……)

⑤お鍋を火にかけ、沸騰するまで強めの中火、沸騰したら弱火にして20分ほどコトコト煮る

⑥野菜に火が通ったら(少しクタクタくらいの方が野菜からお出汁が出て美味しいです)火を止め味見をして塩加減を調整し、完成。

すぐに食べても良いですが、常温で半日ほど置いておくことでより野菜から旨みが引き出され、塩味も馴染んで美味しくなります。

具沢山なので、おかずがなくとも最低限これとごはんがあればという、忙しい時の救世主にもなってくれるスープです。

たくさん作って同じ味に飽きてきた時は、豆乳を加えてとろみをつけてシチュー風にしたり、お味噌と水を足してお味噌汁にアレンジしても◎

よかったら作ってみてくださいね。

今回の連載は如何でしたでしょうか。バックナンバーはこちらからご覧頂けます。

【連載】季節のプラントベースレシピ

季子(キコ)

一児の母親。高校生のころ「食べたもので体はできている」という言葉と出会い食生活を見直したことで、長い付き合いだったアトピーが大きく改善。その体験をきっかけに食を取り巻く問題へと関心が広がり、大学では環境社会学を専攻する。

産後一年間の育休を経て職場復帰。あわただしい日々のなかでも気軽に取り入れられる、私にとっても家族にとっても、地球にとっても無理のない「いい塩梅」な生き方を模索中。

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

季子(キコ)

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