「ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)」の哲学を実践したエースホテル京都のメインダイニング「KŌSA」が、再始動します。伝統野菜の保存と発展に取り組む「樋口農園」の京野菜を使用した春の新メニューを携えて、唯一無二の食体験をお届けします。(記事:エシカちゃん)

「ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)」の哲学を実践したエースホテル京都のメインダイニング「KŌSA」が、再始動します。伝統野菜の保存と発展に取り組む「樋口農園」の京野菜を使用した春の新メニューを携えて、唯一無二の食体験をお届けします。(記事:エシカちゃん)
KŌSAが大切にする「ファーム・トゥ・テーブル」。日本語に訳せば「農場から食卓へ」となるこの言葉は、地元で生産された安全で新鮮な農作物を、農場から直接食卓へ届ける運動としてアメリカから広まりました。
暮らしの側にある農場から食材を得ることは、一見当たり前のことのように感じますが、いざ、自身が食材を買い求める様を思い浮かべてみれば、他県産の人参や、海外産のカボチャ等、地元産の食材が少ないことに気が付きます。
輸送手段が進歩し、効率性を求める生産体制が築かれたことで、スーパーには、安さを重視した、他県、海外産の食材が並ぶようになりました。(そうした食材を買い求める消費者もまた、値段ばかりに気を取られて、どこで育てられた食材かなど、ほとんど気にしなくなったのではないでしょうか)
その結果、失ってしまったのは、食材の「安全性」と「新鮮さ」。そして近年、そこに「持続可能」という観点も指摘されるようになりました。
長距離輸送による二酸化炭素排出量の増加や、長期保存を目的とした農薬、保存料の使用は、地球にも身体にも、決して良いものではありません。
地元で採れた野菜を口にすれば、やっぱりそれは新鮮で、肌身を通して季節の味を感じます。
地球の為にも自分の為にも、食の形、流通の形について、考えはじめてみませんか?
一時休業をしていたエースホテル京都のメインダイニング「KŌSA(コウサ)」が、3月より再び営業を開始しました。
「ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓へ)」の哲学を実践した、カリフォルニアテイストの京料理を提供してきたKŌSA。これまで育んできたKŌSAの情熱はそのままに、地域の有機農家とのネットワークを深めながら、世界の食文化を再解釈する試みを再開します。
エースホテル京都のコンセプトである「EastとWestの交差」、「人と人の交差」そのままの、賑わいと交流のあるダイニング空間で、農家や生産者から仕入れた京都の旬に、どんな交差が試されるのか・・。KŌSAの一皿にご期待ください!
新たなスタートを切るにあたり、KŌSAは特別な春メニューを準備しました。
その一端を覗いてみれば、「燻製豆乳、ラディッシュ、うすいエンドウ豆」、「スズキ、海藻のブールブラン、ジャガイモ、インゲン、ほうれん草、ローストトマト」・・等、お皿の上には、色とりどりの野菜が並びます。
製豆乳、ラディッシュ、うすいエンドウ豆
メニューに用いられる野菜は、400年以上にわたり代々農業を営む「樋口農園」から仕入れたもの。昔ながらの栽培方法と、京都・鷹峯に広がる丘陵地帯特有の水はけの良い赤土で育てられた、希少な京野菜の数々です。
この京野菜を使って、KŌSA監修のシェフ(ケイティ・コールさん)は、フランス、イタリア、アジア、ラテンアメリカ、中東・・といった世界各国のエッセンスを取り入れた、ニューアメリカン料理を作り出しました。
ケイティ・コール l Katy Cole KŌSA (コウサ) 監修 ©︎Lasse Kusk
古くから食べられてき京野菜の滋味と、世界各国の食文化が交わった時、一体どんな味覚があらわれるのでしょうか?
伝統とモダンが重なり合う特別なひと時が、いよいよKŌSAへ舞い戻ります。
菜の花、フレッシュリコッタ、アンチョビパン粉、レモンの皮
ブリ、キンカンのアグロドルチェ、新玉ねぎのピューレ、松の実、ケッパー
にんじんスープ、マドラススパイス、にんじんの葉のピストー
スズキ、海藻のブールブラン、ジャガイモ、インゲン、ほうれん草、ローストトマト
黒毛和牛、2種のアスパラガスのリゾット、わさび菜
オリーブオイルの柑橘ケーキ、イチゴ、バニラカスタード
KŌSA
WEBサイト:www.kosakyoto.com
新入生、新玉ねぎ、新年度・・。春は「新」という言葉をよく見かける季節です。特段、新しいことを始める予定がなくたって、真っ新な気持ちを心に浮かべてみれば、それだけで、気持ちが高揚してきませんか? 「再始動」とか「再スタート」とか、そんな言葉を持ち出せば、いつだって真っ新な気持ちは戻ってきます。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp
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