8年連続で世界幸福度ランキング1位に輝くフィンランド。世界で最も幸福な国に選ばれ続けるその理由の一端は、フィンランドの人々に深く愛されている、サウナ文化にあるようです。(記事:エシカちゃん)

8年連続で世界幸福度ランキング1位に輝くフィンランド。世界で最も幸福な国に選ばれ続けるその理由の一端は、フィンランドの人々に深く愛されている、サウナ文化にあるようです。(記事:エシカちゃん)
国連が毎年発表する「世界幸福度報告書」の2025年度版において、世界一幸福な国に選ばれたのは、北ヨーロッパに位置するフィンランドです。2018年以来8年連続で世界幸福度ランキングのトップに輝き続けるフィンランド。それならば、フィンランドを知れば、幸福のヒントが見付けられるかもしれません。
フィンランドから思い起こされるのは・・サウナ。
近年、日本でも注目度が高まっているサウナですが、フィンランドの人たちのそれ(サウナ)は、娯楽の域をはるかに超えています。
フィンランド人の、およそ90%もの人たちが、週に1回以上サウナを楽しんでいると言われる程、サウナはフィンランドの暮らしに深く根付いた文化です。もはや、生活の一部になっていると言っても、言い過ぎではないかもしれません。
この度、発表されたVisit Finland(フィンランド政府観光局)の「フィンランド式サウナ幸福のピラミッド」は、このフィンランドの暮らしに欠かせないサウナの文化こそが、幸福を生み出す要素の1つであることを指摘しました。
(下記でご紹介する)「フィンランド式サウナ幸福のピラミッド」を形成する5つの観点から、フィンランドのサウナ文化を眺めてみてください。そこには、サウナの文化が、身体的な健康効果はもちろんのこと、社会的なつながりの強化、自己肯定感の向上、さらには自己実現に至るまで、多方面に渡って幸福の種を育んでいる様子が見えてきます。
高温に加熱された部屋で汗をかくー。この、至極単純な仕組みの上に成り立つサウナと幸福の関係を、「フィンランド式サウナ幸福のピラミッド」は下記のように解説します。
1.健康への貢献
サウナは、フィンランド人の健康になくてはならないもの。筋肉のリラックス、睡眠の質の向上、血行促進などの効用が、健康、ひいては幸福へ大きく貢献しています。
2.安心と安らぎの空間
かつて出産などの人生の節目となる出来事は、サウナの温もりの中で行われていました。この安らぎと安全の機能は、今も変わらずフィンランドのサウナに生き続けています。
3.分かち合いと思いやり
フィンランドのサウナは、家族や友人が集い、社会的なつながりや帰属意識を深める場です。世代を超えて気軽に語り合うことで、心を開いた、平等な関係が生まれます。
4.蒸気を求めて
サウナの後に氷水に飛び込んだり、白樺の枝(ヴィヒタ)でマッサージをすることは、フィンランドの精神「シス(sisu)」を育むことに一役買います。「シス」が意味するものは奥深く、無理矢理日本語にするのなら、「自信や精神的な強さ」と表せるでしょうか。サウナは、フィンランド人の精神的な健康をも支えています。
5.創造性の源泉
フィンランドには、実に様々なサウナがあり、中には氷で出来たサウナまで存在します。発汗を促すサウナと氷とを結び付けてしまうユーモアこそが、フィンランドのサウナ文化の真骨頂です。人口約550万人の国に約300万もあるサウナ施設は、伝統的なものから個性的で最先端なものまで、実に色とりどりです。
身体から余計な力が抜けた時、そこに爽快感や心地良さを見付けることはないでしょうか? 例えば、トレーニングで汗をかいた後、または熱いお風呂に身を浸した時・・。そんな心地良さを、あらゆる垣根を越えて共にする場が、フィンランドのサウナという場で育まれているように感じます。力を抜いて、誰かと共に過ごすこと・・。大切にしていきたいもの(場所)が見付かったような気がします。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp
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