世界最大級のユース向け音楽&エンターテインメント・チャンネル「MTV」では、10日(現地時間)に亡くなったデヴィッド・ボウイさんを追悼し、通常の番組編成を変更して13日(水)~15日(金)19時30分~20時に歴代のミュージックビデオを集めた「デヴィッド・ボウイ VideoSelects」を、また14日(木)15時~16時にニューヨークのキャピトル・シアターでの97年のライブの模様を収めた「デヴィッド・ボウイ:Live from the 10 spot」(再放送=17日(日)22時~23時)の2番組を急遽放送します。
チャリティーシングル「Dancing In The Street」
ボウイさんは40年にわたるキャリアの中でつねに革新的な音楽を作り続け、世界中のファンを魅了するとともに、多くのミュージシャンに影響を与えてきました。
1985年「ライヴ・エイド」の慈善活動の一環として、ミック・ジャガーとのユニットで「Dancing In The Street」のPVを制作するなどチャリティー活動にも熱心なアーティストとしても知られていました。
*ライヴ・エイド(LIVE AID)とは「1億人の飢餓を救う」というスローガンの下、「アフリカ難民救済」を目的として行われた、20世紀最大のチャリティー・コンサート。
音楽はもちろん映像、ファッション、金融など多彩な分野で才能を発揮
また、音楽のみならず映像、アート、ファッションなどの分野においても類まれなる才能を発揮し、例えば、金融分野でもインターネット上の著作権侵害がレコード音楽の収入に影響を与えることを早くから予見していたボウイさんは、アルバムのバックカタログの著作権料(ロイヤルティー)を証券化して97年に5500万ドルの「ボウイ債」を発行。同債は10年後に清算されましたが、その成功を機に、音楽業界はもとよりその他の業界でも同様の債権が発行されるようになりました。
トップミュージシャンが追悼のコメントを発表
ボウイさんは今月8日にニューアルバム「★(ブラックスター)」をリリースしたばかりで、これからの活動に誰もが期待を抱いていました。そのボウイさんの突然の死に対して、
ザ・ローリング・ストーンズ「わが親愛なる友人デヴィッド・ボウイの訃報を知り、ショックで悲しみに包まれている。彼は素晴らしく、優しい人だったと同時に、類まれなアーティストで、本物のオリジナルだった」
ポール・マッカートニー「デヴィッドは偉大なスターで、僕は彼と過ごしたときを大切に思っている。彼の音楽はブリティッシュ・ミュージック史上際めて重要な存在であり、彼が世界中の人々に大きな影響を与えたことを考えると誇らしい」
マドンナ「ショックで悲しい。私の人生を変えた偉大なアーティスト。魂は永遠に生き続ける」
など、さまざまなミュージシャンが追悼のコメントを発表しています。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp