前編につづき、ラジオDJとして活動しながら、株式会社Hearts easeの代表としてカフェ経営や店舗プロデュース、自身のティーブランド「TOCHICA」を立ち上げるなど、多彩な才能を発揮する遠近由美子さん。
忙しい毎日をいつも美しく元気よく健康的に過ごしている、そんな遠近さんに、後編では、「ハーブティー」や「行列ができるパンケーキが話題のお店、スコッチバンク渋谷」のお話を伺いました。
ハーブティーのスペシャリストとしても活躍中
ハーブティーのスペシャリストとしてもお仕事をさせていただいています。
祖母が茶道の先生だったこともあり、子どもの頃から抹茶と接する機会も多く日本茶ばかり飲んで育ちました。両親が「甘いものは与えない」という子育て方針で、そのまま甘いものが苦手な大人になってしまった私は、日本茶以外の飲み物といえば、紅茶か中国茶、そしてそのまま年頃になり、ちょっとオシャレな“お茶以外の飲み物”として興味を持ち始めたのがハーブティーです。
そして、今から7、8年前にハーブの資格があることを知り、趣味をしっかり勉強してみようかなと思いました。
この頃には、ラジオDJとして自分の番組をいくつか持たせてもらっていたのですが、喋り手という職業は、とにかくよく「あなたは何ができるの?人に負けない特技は?」と聞かれるんです。何かわかりやすい個性を求められるんですよね。
だからひとつでも多く自分の武器になるものを作りたかったというのも、資格をとった大きな理由です。3級、2級、そして1年かけて1級の資格を取得、その後、講師資格を取得したのち日本ティーコンシェルジュ協会麻布校の校長となりスクールを運営する立場となりました。
自然と自分のラジオ番組でもハーブティーの話題を取り上げることが多くなってきて、気が付けば「お茶好きのDJ」というイメージが浸透したようです。イベントやセミナーなどをやっているうちに、ハーブティーに関するエッセイ連載の機会や、ティーメニュー開発、さらにそこから店舗プロデュースなどのお話をいただくようになっていったんです。
「ハーブって何?」とよく聞かれますがハーブは、昔から薬草として使われてきた植物のことです。嗜好品ではあるけれど、その効能をちゃんと知っていると、植物の力を生活に役立てることができるんです。それが、私にとっては子供の頃に憧れた魔法使いのようでもあり、学ぶこともすごく楽しかったんですよね。
「今日は頭をたくさん使って疲れた」とか、「飲みすぎた」とか、「風邪のひきはじめかな」とか。そういう日常のシチュエーションの中で、最適なハーブを自分でブレンドしてティーにして飲む!という知識も身につけたのでゲストにオリジナルブレンドを作ったり、ラジオDJの仕事でも特技として使っています!
一念発起でお店をオープン、90分待ち!!行列ができるほど人気のパンケーキ
今、渋谷並木橋で「スコッチバンク渋谷」というカフェ&ダイニングをやっています。
この6月でオープンして丸2年になります。
元々飲食店を経営したいというよりは、本当に美味しいハーブティーが飲めるお店をつくりたかったんです。ライフスタイルや体質に合わせたハーブを、オリジナルでブレンドして提供できるお店です。例えば「カラダが温まってリラックスできるハーブティーをちょうだい」と言われたら、目の前でささっとブレンドをして「あなたのための一杯」が出てくるような。。。
やりたい事は明確だったんですけど、2年半前の時点ではふんわりした夢だったんです。それが、ふんわりした夢を現実にするには、今なのかもと、という瞬間が突然訪れたんです。「自分で勝負をするか」「やらないか」の、大きな決断をする日。
ラジオDJをやりながら、社員をかかえ、お店をかかえ、借金をかかえ、そんなことができるのかと、もの凄く考えましたが、お店をやるなら今しかそのタイミングはないかな、と。とにかく一回やってみよう!と決断をしました。そこからは、目が回る忙しさってこういう事なんだと、知りました。会社を立ち上げ、融資を受け、スタッフを集め、もちろん本来のイベント仕事や番組もやりながら、寝る食べるも忘れるくらいただただ猛烈に走りまわりました。目まぐるしすぎて、その数か月の記憶あまりないですね(笑)
全てが手探りでしたが、美味しい紅茶と美味しいハーブティーを準備するところだけは自信がありました。それに合わせて、数年前に考案したオリジナルの「フワとろ触感」のパンケーキも、スタッフ達と試行錯誤しながら改良しました。ここで、今のスタイルのマスカルポーネを使ったティラミスパンケーキが完成したんです。
おかげさまでそのパンケーキが話題となり、お客様にお並びいただく日もあります。
オープン前に、社員達とお店を外から眺めながら「ここに行列を作りたいね」って話していたことをたまに思い出すんです。大変なことばかりだし、やりたくても出来ない事もたくさんありますし、まだまだまだまだのお店なのですが、こういう喜びがあるから、もっともっと頑張らなくちゃって、やっぱり思いますよね。
自分はもちろん、周りの人たちもいつまでも健康で元気に
将来の夢はたくさんありますね。
今、そのひとつの夢の実現に向けて動いているところです。「TOCHICA」=トチカという有機ハーブティーのブランドを立ち上げ、オーガニック農場と契約をしてカモミール、ハイビスカス、レモングラスの3種類を作っています。
実はこのハーブティー、初めて出会った時に「今まで飲んだ中で一番美味しい!」と感動したモノなんです。それから2年後の去年、このハーブを栽培しているタイのオーガニック農場に実際にお邪魔して、マイブランドとしてパッケージにさせてもらえないかとお願いをしに行ったんです。そして、「やりましょう!」と言っていただけた夢の商品なんですよ。4月初旬のリリースに向けて準備も佳境で、予期せぬトラブル達にしびれながらも、少しずつ完成していくのをみて、わくわくときめいています。
夢にはまだ続きがあって、「TOCHICA」の有機ハーブティーの種類をどんどん増やしていきたい!ということ、この農場の元気な有機野菜のサプリメントを作りたい!後は、有機ハーブを使ったティー以外の商品開発もしたいですね。
本当、やりたい事ってどんどん増えるんです。笑
この全力疾走の毎日が「生きてるーー!」って感じがして好きなんですよね。
でも、どんなに忙しくても一番大切にしているものは「健康」です。
まずは、自分自身が健康でいなくては、と忙しい時ほど、特に食事、栄養バランスには気を付けるようにしています。まわりに迷惑をかけてしまうし、何よりやりたい事が出来なくなったら本末転倒ですからね。
そして、自分のまわりの家族、社員、友人みんなにもいつまでも健康でいてほしいんです。そのためにも、カラダに良いもの、カラダが喜ぶものを探求したい。「TOCHICA」のハーブティーやサプリメント作りも、そこに繋がればと思うんです。
ハーブティーは自分へのごほうびタイム
ハーブティーて、自分へのごほうびタイムにぴったりなんですよ。特別すぎない、自分で気軽に作れる素敵時間。好きな味や香りのハーブティーを淹れてゆっくりいただくだけで「ふぅ~」と1日の疲れと緊張をほぐしてくれます。ハーブの種類によっては、キレイになれる成分も入っているし、そういう意味でもおススメです。
フルーツを持ち運ぶライフスタイル
エシカ: 「エシカのグランドコンセプトは『私によくて、世界にイイ。』なのですが、遠近さんがおっしゃった『まずは自分が健康でいなくてはいけなくて、その次には自分の周りにいる人がみんな健康で、いつまでも元気でいてほしい』というのは思想が一緒ですね」
遠近: 「そうかもしれませんね。まずは自分がよい状態でないと、周りの方にも良い影響を与えることも、それを継続することも、なかなか難しいですから、まずは自身をより良い状態にしていくことが、世界にイイことへのスタートラインではないでしょうか」
エシカ: 「最近、美容や健康志向の女性にフルーツを持ち運ぶ方も多いそうです。なかでも、携帯もできるココナッツオイルが流行しているそうでして、価格的には、かなり高級なものではあるのですが、人気だそうです。後ほどエシカから皆様にココナッツオイルのプレゼント紹介もあり、専門家のご意見もお聞きしたくて、スタッフの皆さんとご試食いただき、ご感想やおすすめレシピの提案をしていただけますか?」
遠近: 「もともと自宅でもフルーツをふんだんに使ったスムージーを作ったりしています。フルーツを持ち運ぶライフスタイルという意味では、紅茶やハーブティーにドライフルーツをミックスして、フルーツティーにするのもいいですよね。ティーとして飲んだ後に捨ててしまうのはもったいないので、ローズヒップなど、そのまま食べられるハーブと合わせて、茶殻を最後食べちゃうのも良いですよね。「TOCHICA」のハイビスカスも、茶殻を丸ごとたべられる珍しいものなんです。製法にちょっとした秘密があるんですけどね。このココナッツオイル、さっきちょっと味見をさせていただきましたが、ココナッツのいい風味がしましたね。ハイビスカスってクエン酸が入っていて、プラムとかあんずに似たような酸味があるんです。このココナッツオイルとハイビスカスの酸味の相性、すごく良さそうだなと思いました。ココナッツオイルに漬けたハイビスカスをヨーグルトにのせて、そこに蜂蜜をクルリとかけても美味しそう!合うと思いますよ」
私によくて世界にイイ
エシカ: 「最後に、遠近さんにとっての『私によくて、世界にイイ。』というのは、どういうことでしょうか?」
遠近: 「今、手掛けている自分のブランドのハーブティーや有機野菜のサプリメントを作るという事業ですかね。目的は、まずは自分の体をしっかりと守るため。そして、その次に私がやりたいことは、自分の大切な人・・・恋人とか家族とか友人とか、そういう人たちにも飲んでもらえるものを作ること。自分が大切に思っている人が、また大切に思っている人にプレゼントをしたいと思えるものを作れれば、最終的に、自然といいかたちで大勢の方の幸せに繋がっていくんじゃないかなって思うんです。まさに『私によくて、世界にイイ。』ですよね。そんなふうに、小っちゃくても、ひとの幸せに繋がるお仕事がずっとできればいいなと思いますね。」
エシカ: 「本日は貴重なお話ありがとうございました。輝く女性ライフワークや美容や食の専門家のお話が聞けて、とても勉強になりました。今後ともよろしくお願いいたします」
遠近: 「こちらこそ、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします!」
提供:DOLEグミ・キャンディ