古都京都は寺社仏閣などで知られる世界一の観光地。その魅力は誰もが認めるところでしょう。しかし京都府では、もう一味違う京都の魅力を広く紹介するため、2016 年度を「森の京都」のターゲットイヤーとして「森の京都構想」を策定、その内容を発表するための首都圏メディア説明会を先日都内で開催しました。
森とのつながりを感じる暮らし… 京都市中心部から約1時間と都会からも近い。
古都京都とは一味違う、魅力あふれる「京都の森」
森はそこに生きる生物だけでなく、産物や豊富な水の供給によって、太古の昔から現在まで私たち日本人の生活を支えてきました。森の中には食料となる動植物、燃料や資材となる木材、農耕を支える水など、人の生活文化に不可欠な資源が多種多様に存在します。日本の文化が「森の文化」「木の文化」といわれる由縁です。
中でも京都府は府内面積の約75%を「森」が占め、全国平均(約67%)を上回るという緑深いところですが、とりわけ府内の中部地域(亀岡市、南丹市、京丹波町、福知山市、綾部市、京都市右京区京北)は森の恵みが大変豊かなエリアです。そこは日本の原風景が残る美山かやぶきの里や芦生の森をはじめとした自然、鮎や丹波くり、北山杉などの森の恵みが豊かであるとともに、京都市中心部からも近く、人と人とのつながりのある暮らしが今も残る地域となっています。
しかしながら、そうした森の資源が豊かな地域のほとんどにおいて過疎化や高齢化が進んでおり、担い手不足や木材価格の低迷などによって森をはじめ集落機能の維持・管理が困難となってきているのが現状です。
そこで、今回の「森の京都構想」では、新しい視点からの森のさまざまな資源の活用を考え、この奥深い森に恵まれた「森の京都」エリアにおいて、森の恵みを活かした食や伝統文化、産業など森に包まれた暮らし方を「森の京都」スタイルとして発信することにより、地域振興を図っていこうというものです。今後の「森の京都」に注目です。
ーー“ethica” Movie Recommendationーー
関連映像
・『京の宴』 ethica × 料理王国 〜和食の賢人、栗栖基さん(嵐山「熊彦」)、中村元計さん(一子相伝なかむら)、高橋拓児さん(木乃婦)、中東久人さん(美山荘)〜
・もうひとつの京都、行こう。(森の京都編) 楽曲提供:葉加瀬太郎、主演:本上まなみ・岡部尚、監督:田吹佑介
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