今から始めて夏には「友産友消」パーティ! ベランダ菜園のススメ
独自記事
このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
2,846 view
今から始めて夏には「友産友消」パーティ! ベランダ菜園のススメ

Plants so far/Some rights reserved by Debs (ò‿ó)♪ 引用元:http://www.flickr.com/photos/littledebbie11/4614316741/

使用農薬や原発事故の影響、遺伝子組み換え食品の問題。食にまつわる不安を抱えている人に、おススメしたいことがあります。それは、ベランダ菜園。野菜を自分で育てれば、種も土も、植物に与える水や肥料も自分で決められます。そして、収穫を楽しみにしながら、毎日成長する姿を観察できるのです。

実は、ベランダでも十分に収穫することができる野菜はいろいろあります。栽培が比較的簡単なものなら小松菜、ちんげん菜、ラディッシュ、バジル、サラダ菜、白長二十日大根など。もう少し手をかけられるなら茄子、スイカ、ニンジン……と、日頃食べているような野菜も育てらることができるのです。

今回は、今から育て始めて夏までに収穫ができる簡単なものを3つ紹介します。

Sweet basil/Some rights reserved by Sandip Bhattacharya 引用元:http://www.flickr.com/photos/sandipb/8082151707/

今から育て始めて夏までに収穫ができるおススメの野菜

1.スイートバジル

スイートバジルは一度植えたら収穫時期が長く続き、また発芽が3,4日と早いのでおススメです。パスタや魚料理、肉料理とも相性がよく、風味付けにぴったりです。

バジルは収穫直後が一番香り高いので、お料理をする際にその都度収穫すれば、買ってきたバジルを使うよりもお料理がおいしく作れるはず! たくさん収穫できたら乾燥させたりバジルペーストにしたりすれば、長く保管をすることもできます。

<育て方>

種をまく時期:4月〜7月

育て方:鉢等に種をばらまきます。2週間くらいで芽が出るので、適宜間引きします。10cmくらいまで育ったら、50cm間隔で植え替えます。

注意:乾燥に弱く、生育が旺盛なので、水と肥料はたっぷり与えます。陽当たりが悪いと、生育も悪く味が悪くなります。

rocket power !/Some rights reserved by VicWJ 引用元:http://www.flickr.com/photos/vicwj/2617833519/

2.ルッコラ

ルッコラはゴマのような香りとスパイシーな味が癖になるハーブです。生のままサラダに入れてもパスタや鍋料理に入れてもおいしく食べられるので、育てるといろいろと楽しめます。

また育て方も、発芽率がよく、一度発芽すれば「水やりは土が乾燥したらでOK」と手軽なのもおススメポイント。新しい葉がどんどん出てくるので、下の方の葉から摘み取っていけば、長い間楽しめます。

<育て方>

種をまく時期:4月〜7月

育て方:鉢等に種をばらまきしたら、土を3ミリほどかぶせます。数日で芽が出るので、葉が重なっているところを適宜間引きします。本葉が4、5枚になった頃、15〜20cm間隔で植え替えます。

注意: なるべく日に当てることが大切です。

 

Radishes!/Some rights reserved by Jeremy Bronson 引用元:http://www.flickr.com/photos/jbrons/4629515868/

3.ラディッシュ

サラダとして生で食べても、酢漬けにしてもおいしいラディッシュ。赤と白のコントラストがきれいな野菜です。別名をハツカダイコンというように、短期間で収穫できるのもうれしいところ。

栽培は簡単なのですが、暑くなってしまうと発芽がしにくいので、うまく育たない場合は9月〜10月から再挑戦するのがおススメ。

<育て方>

種をまく時期:4月〜6月、9月〜10月

育て方:鉢等に種をばらまきしたら、種が隠れる程度に土をかぶせます。数日で芽が出るので、葉が重なっているところを適宜間引きします。地面から見える根の丸い部分が3cmほどになったら収穫時期です。

注意: なるべく日に当てることが大切です。大きくなりすぎるとおいしくなくなるので、注意が必要です。

収穫したら「友産友消」パーティを!

自分で育てた野菜が収穫できたら、友達を呼んで「友産友消」パーティをしてみてはいかが?

「友産友消」は地産地消をもじって、特定非営利活動法人オックスファムジャパンが提唱している消費の形。「友産友消」とは、「友達」が作ったものを「友達」として食べることの提案です。作った人の顔が見える食べ物を、食事に取り入れようというのがその趣旨です。

「友達」が一生懸命作ったものなら無駄にしたくないと自然に思えるし、「友達」が食べるなら丁寧に、安全に、美味しいものを作ろうと思うもの。大切なのは、実際に「友達」がどうかではなく、作り手の思いや作る過程がわかるものを選ぶことだとオックスファムは主張します。自分で育てるベランダ菜園も、おじいちゃんが作ったお米も、フェアトレードのチョコレートも、全てが素敵な友産友消なのです。

誰が作ったかがわかる食品を食べること。食品の裏側にある背景を意識して食べたり、食品を選んだりすること。こういった食べ方を少しずつ始めれば、世界の食料システムはちょっと変わっていくかもしれません。

ジャパンタイムズのコラムニストJess Mantell(以下ジェス)、イノベーション研究者のChris Berthelsen(以下クリス)、 デザイン人類学の研究者のJared Braiterman(以下ジャレド)の東京在住外国人3人が運営する「東京ローカルフルーツ」は、「東京は、緑にあふれて地域コミュニティの力が強い都市になる可能性を秘めている」と主張します。

そして、「自分で収穫したものを、隣の人や近所の友達とシェアをすれば、地域でのコミュニケーションが今よりももっと円滑になります。その結果、コミュニティが今よりももっと強いものになれば、東京は災害時にも強い、しっかりとしたコミュニティのある都市になっていくのです。」と収穫したもののシェアを勧めています。

楽しみながら安全でおいしい野菜を育て、その野菜を使って「友産友消」や地域コミュニケーションを行えば、世界はもっとよくなっていく。そんな、「私によくて、世界にイイ」といえるベランダ菜園を、皆さんも始めてみてはいかがでしょうか?

 

取材協力=(株)エイプリルフラワーショップだんだん畑特定非営利活動法人オックスファムジャパン 東京ローカルフルーツ

 

FelixSayaka

このエントリーをはてなブックマークに追加
Instagram
TBS秋沢淳子さん鼎談(第5話)仕事とプライベートの両立
独自記事 【 2022/6/27 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
TBS秋沢淳子さん鼎談(第6話)グローバルとインターナショナルの違い
独自記事 【 2022/7/4 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
TBS秋沢淳子さん鼎談(第2話)Intercultural Programsで異文化体験留学
独自記事 【 2022/6/6 】 Work & Study
パシフィコ横浜で開催された「サステナブル・ブランド国際会議2022横浜」(SB 2022 YOKOHAMA)に基調講演の1人として参加されたTBSの元アナウンサーで現在は総務局CSR推進部で部長を務める秋沢淳子さん。 社業以外でも2000年に国際交流・教育支援・国際協力をテーマにしたNGO団体「スプートニクインターナシ...
冨永愛 ジョイセフと歩むアフリカ支援 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/12 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
戦後の日本で衛生環境を改善したサラヤが、何故?アフリカの女性支援活動を始めたのか。安田知加さんに伺いました 〜ethica Woman Project〜
独自記事 【 2024/6/14 】 Love&Human
ethicaでは女性のエンパワーメントを目的とした「ethica Woman Project」を発足。 いまや「ラストフロンティア」と呼ばれ、世界中から熱い眼差しが向けられると共に経済成長を続けている「アフリカ」を第1期のテーマにおき、読者にアフリカの理解を深めると同時に、力強く生きるアフリカの女性から気づきや力を得る...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.7 宇賀なつみ (終章)『Returning to TOKYO 〜サステナブルなフライト〜』
独自記事 【 2024/4/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.6 宇賀なつみ (第5章)ゴールデン・ゲート・ブリッジ
独自記事 【 2024/3/27 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】 連載企画Vol.5 宇賀なつみ (第4章)サンフランシスコ近代美術館
独自記事 【 2024/3/20 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 本特集では、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブ...
【ethica Traveler】連載企画Vol.4 宇賀なつみ (第3章)アリス・ウォータースの哲学
独自記事 【 2024/2/28 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【ethica Traveler】連載企画Vol.3 宇賀なつみ (第2章)W サンフランシスコ ホテル
独自記事 【 2024/2/14 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.2 宇賀なつみ (第1章)サンフランシスコ国際空港
独自記事 【 2024/1/31 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。 今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブルな...
【ethica Traveler】連載企画Vol.1 宇賀なつみ サンフランシスコ編(序章)   
独自記事 【 2024/1/24 】 Work & Study
「私によくて、世界にイイ。」をコンセプトに2013年に創刊した『ethica(エシカ)』では、10周年を迎える節目にあたり、エシカルでサステナブルな世界観、ライフスタイルをリアルに『感動体験』する場を特集しています。  今回は、カリフォルニア州サンフランシスコ市のエシカルな取り組みを取材!エシカ編集部と共にサステナブル...
【Earth Day】フランス商工会議所で開催するイベントにてethica編集部が基調講演
イベント 【 2023/4/3 】 Work & Study
来たる4月22日は「アースデイ(地球の日)」地球環境を守る意思を込めた国際的な記念日です。1970年にアメリカで誕生したこの記念日は、当時アメリカ上院議員だったD・ネルソンの「環境の日が必要だ」という発言に呼応し、ひとりの学生が『地球の日』を作ろうと呼びかけたことがきっかけでした。代表や規則のないアースデイでは、国籍や...
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(序章)と(第1章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/17 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開しています。今回は、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える」の序章と第1章についてのあらすじと見どころをお届け!(記者:エシカちゃん)
トランスメディア方式による新しい物語~『サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビューティーに整える』(第2章)と(第3章)の見どころを紹介!~
独自記事 【 2023/8/24 】 Health & Beauty
エシカではメディアを横断(トランス)するトランスメディア方式を採用し、読者の方とより深くつながる体験を展開中。さまざまなメディアから少しずつ情報を得、それをパズルのように組み合わせてひとつのストーリーを見出す、新しいメディア体験です。 今回は、前回に引き続き、「サステナブルな旅へようこそ!――心と身体、肌をクリーンビュ...
テーマは、ナチュラルモダン『自立した女性』に向けたインナーウェア デザイナー石山麻子さん
独自記事 【 2022/9/19 】 Fashion
株式会社ワコールが展開する、人にも自然にもやさしいを目指すインナーウェアライン「ナチュレクチュール」。オーガニックコットン100%のラインアップが注目を集め、肌あたりやシルエットの美しさが話題になっています。その期待に応える形で、今年9月に新作グループも加わりました。やさしさを突き詰めた製品は、どのような想いや経緯から...
幸せや喜びを感じながら生きること 国木田彩良
独自記事 【 2021/11/22 】 Fashion
ファッションの世界では「サステナブル」「エシカル」が重要なキーワードとして語られるようになった。とはいえ、その前提として、身にまとうものは優しい着心地にこだわりたい。ヨーロッパと日本にルーツを持ち、モデルとして活躍する国木田彩良さんに「やさしい世界を、身に着ける。」をテーマにお話を聞いた。
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【Prologue】
独自記事 【 2021/3/1 】 Health & Beauty
20年以上、トップモデルとして活躍。究極の美の世界で生きてきた冨永愛さん。ランウェイを歩くその一瞬のために、美を磨き続けてきた。それは、外見だけではない。生き方、生き様をも投影する内側からの輝きがなければ、人々を魅了することはできない。「美しい人」冨永愛さんが語る、「“私(美容・健康)に良くて、世界(環境・社会)にイイ...
水原希子×大谷賢太郎(エシカ編集長)対談
独自記事 【 2020/12/7 】 Fashion
ファッションモデル、女優、さらには自らが立ち上げたブランド「OK」のデザイナーとさまざまなシーンで大活躍している水原希子さん。インスタグラムで国内上位のフォロワー数を誇る、女性にとって憧れの存在であるとともに、その動向から目が離せない存在でもあります。今回はその水原さんに「ethica」編集長・大谷賢太郎がインタビュー...
[連載企画]冨永愛 自分に、誰かに、世界にーー美しく生きる。 【chapter1-1】
独自記事 【 2021/3/29 】 Health & Beauty
ファッションデザイナーが描く世界を表現するモデルは、まさに時代を映し出す美の象徴だ。冨永愛さんは移り変わりの激しいファッション界で、20年以上にわたり唯一無二の存在感を放ち続ける。年齢とともに磨きがかかる美しさの理由、それは、日々のたゆまぬ努力。  美しいひとが語る「モデル」とは?
モデルのマリエが「好きなことを仕事にする」まで 【編集長対談・前編】
独自記事 【 2018/12/24 】 Fashion
昨年6月、自身のファッションブランドを起ち上げたモデル・タレントのマリエさん。新ブランド「PASCAL MARIE DESMARAIS(パスカルマリエデマレ、以下PMD)」のプレゼンテーションでは、環境に配慮し無駄を省いた、長く愛用できるプロダクトを提案していくと語りました。そして今年9月、ファッションとデザインの合同...
国木田彩良−It can be changed. 未来は変えられる【Prologue】
独自記事 【 2020/4/6 】 Fashion
匂い立つような気品と、どこか物憂げな表情……。近年ファッション誌を中心に、さまざまなメディアで多くの人を魅了しているクールビューティー、モデルの国木田彩良(くにきだ・さいら)さん。グラビアの中では一種近寄りがたい雰囲気を醸し出す彼女ですが、実際にお会いしてお話すると、とても気さくで、胸の内に熱いパッションを秘めた方だと...
【Earth Day】今年も地球環境について考えよう!「在日米国商工会議所」と「在日フランス商工会議所」が主催するethicaコラボイベントのご案内
イベント 【 2024/4/15 】 Work & Study
地球環境について考え連帯する国際的な記念日、アースデイが今年も近づいてまいりました! 私たちethicaは、2022年、2023年とアースデイイベントに基調講演を行い、3度目となった今年もメディアパートナーを務めます。2023年のアースデイを振り返りつつ、まもなく開催のイベント『Earth Day 2024: Movi...

次の記事

泣けるレシピ本! 世界の家庭料理が満載の『海を渡った故郷の味』
歌舞伎を楽しむならここも見て! 歌舞伎の美しい道具たち

前の記事

スマホのホーム画面に追加すれば
いつでもethicaに簡単アクセスできます