エシカル&オーガニックなコールドプレスジュース「マザージュース」とは? 障がい者や社会で生きにくい人たちが混ざり合って働く場「ソーシャルファーム」に注目!
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エシカル&オーガニックなコールドプレスジュース「マザージュース」とは?

mother juiceブランドイメージ(写真提供:mother juice)

太陽と大地の愛情をまるごといただく

「mother juice(マザージュース)」というジュースがあります。
朝食のおともに、あるいはおやつにと利用される点では他のジュースと何ら変わりません。ただ、あえて言えば効率と利潤を第一に追求されつくられた普通のジュースに比べ、少しヒューマンで自然をこよなく大事に考えている人たちによって創られ、消費されている点が違うかも知れません。

大地のケールジュースと太陽のにんじんジュース(写真提供:mother juice)

「mother juice(マザージュース)」の製品説明書には次のような言葉が記されています。

“大いなる大自然と宇宙の中で、ごく小さな一部として生かされている私達。太陽と大地も水と空気も、すべてが絶妙なバランスで存在し、それらがなくては生きていけません。人が毎日食べるものも、大自然の一部としてあるものを頂くのが本来の姿。ところが、インスタントやジャンクフードに慣れ親しみ、土や環境をコントロールし、大量収穫できる種に品種改良をして、自然に逆らうようにできた野菜をたべているのが、現代の食生活です。お腹は満足しても、私達の身体と命は喜ぶでしょうか。身体には不自然な異物が少しずつ蓄積されていってしまいます。土の中に生きる微生物を育てれば、ふかふかの柔らかな土となり、畑では農薬や化学肥料を使わなくても、栄養たっぷりの生命力あふれる野菜や作物が実ります。しかし、そのためには人の手間をかけなければなりません。

「mother juice(マザージュース)」は、手間と愛情をかけて、土づくりから真面目に育てた野菜をまるごと最大限の栄養を吸収できるよう、ゆっくりすりつぶし、繊維を除いたコールドプレスジュース(*)です。手間がかかる畑作業には、障がいのある方が参加します。ジュースの手売り販売にも参加します。なかなか仕事がない彼ら彼女らにとって、畑の土に触れ、野菜を育て、健康を届けることはやりがいある仕事に繋がります。今まで施設と家の往復ばかりで、生まれて初めて畑の土に触れたという人もいます。

私たちは「mother juice(マザージュース)」を通して、人も野菜も土の中の微生物も、すべての“いのち”を大切にしていきます。そして、飲む人とつくる人とうる人が支えあい、喜びを分かちあう文化をつくり、次の世代につなげていきたいと考えています。”

(*)コールドプレスとは野菜を搾る際に、低温でゆっくり圧をかける特別な製法。酸素もビタミンも95%壊さずジュースにできるため、豊富な栄養分の多くをロスすることなく摂取することができる。

無農薬野菜100%のコールドプレスジュース

さらに次の5つのポイントでこの製品の特長を伝えています。

1、こだわりの原種と土づくり

有機微生物が喜ぶ土づくりと、品種改良のない生命力ある高栄養価の原種にこだわりました。

2、安心、安全の本物です。

農薬、化学肥料不使用の畑でそだてた野菜のコールドプレスジュースです。一滴の水も添加物も加えていません。

3、鮮度と栄養が違います。

畑の工房で洗浄、搾汁、一杯分ずつを急速冷凍、新鮮な酵素もビタミンもそのままです。

4、手間をかけずに毎日継続。

高価なジューサーで毎日新鮮野菜を搾るのはコストも手間も大変.解凍して飲むだけです。

5、社会貢献になります。

畑の手入れと販売は障がい者の仕事に。健康をお届けするというやりがいある仕事を提供できます。

2016年度、グッドデザイン賞を受賞

この「mother juice(マザージュース)」は昨年、グッドデザイン賞を受賞しました。審査員からのコメントは以下の様です。コメントを読むと何が評価され、何に期待を寄せられているかが良く分かります。

「無農薬栽培、障がい者の労働、都市部や通信での販売をつなぐネットワークである。直販では障がい者がカフェで働いている。ポスターなど、イメージのデザインも良い。コールドプレス製法のジュースという健康的な飲料を通じて、異なる場所にいながら異なる立場の人が支え合うことに加え、プロデューサーの強い思いで実施されていることが評価された。試みとしてはまだ始まったばかりだが、今後もっと広く展開することを応援したい。」

(写真提供:mother juice)

障がい者や社会で生きにくい人たちが混ざり合って働く場「ソーシャルファーム」

受賞評価の中に障がい者支援ということが入っていますが現在、身体、知的、精神にハンディキャップのある障がい者数は全国で788万人、うち18歳から65歳までの在宅障がい者は324万人と言われて居ます。(厚生労働省調査)

彼らは働きたくても働く場所がない。意欲があってもなかなか就職できないのが現状です。その人達に本当の意味での“支援”をしている「mother juice(マザージュース)」の活動には心から賞賛を送りたいと思います。ハンディがある人や社会で生きにくい人たちが混ざり合って働く場を、ヨーロッパでは「ソーシャルファーム」と呼んでいますが「mother juice(マザージュース)」の目指しているものはまさしく日本の「ソーシャルファーム」と言えましょう。

収穫祭 ケールの収穫風景(写真提供:mother juice)

こんなところでも。「TRUNK(KITCHEN)」

最後にこの「mother juice(マザージュース)」に関する情報、購入の方法などは以下のインターネットのアドレスからご覧になってください。http://www.motherjuice.jp

ethica(エシカ)〜 私によくて、世界にイイ。〜 TOPページ 2017年6月1日版

渋谷駅近くに最近オープンした「TRUNK(HOTEL)」は社会貢献のスタイル(ソーシャライジング)の発信拠点として評判ですが、こちらの1階にあるレストラン「TRUNK(KITCHEN)」でも「mother juice(マザージュース)」を扱っているそうです。一度立ち寄ってみられては。

「TRUNK(HOTEL)」については、『ethica(エシカ)』2017年6月1日版で紹介しています。

http://www.ethica.jp/37154

取材協力:羽塚 順子(はねづかじゅんこ)MotherNessPublishing代表/マザーネス株式会社取締役

公立中学校の身障学級(現・特別支援学級)にて自閉症児を指導後、結婚、出産、リクルートホールディングスの法人営業職等を経て、フリーで経営者や著名人を2000人以上取材、書籍・雑誌・Webなどで執筆。取材先の経営者と農家と福祉作業所をつないだ企画を機に複数のプロジェクト発起人として活動。社会的に弱い立場の人たちと混ざり合う母性社会づくりをライフワークにする。市民寄付による児童養護施設出身児童の進学支援「カナエール」、被災地の福祉施設で障害者が職人技を身につける「PReNippon」、地域の福祉施設が連携運営する現代美術館アーツ前橋のミュージアムショップ「mina」の立ち上げなどを実施。2015年企業のCSR事業でグッドデザイン賞受賞。ソーシャルファームを目指す自主事業「motherJuice」で2016年グッドデザイン賞受賞。

http://www.motherjuice.jp

今回、取材協力を頂きましたマザーネス株式会社取締役の羽塚順子さんのインタビューを近日公開予定です。

公開タイミングは、ethica編集部facebook・Twitter・Instagramでご案内させて頂きます。

https://www.facebook.com/ethica.jp

https://twitter.com/EthicaJp

https://www.instagram.com/ethica.jp

ーーBackstage from “ethica”ーー

障がい者支援のパン屋さんが近くにあり時々、立ち寄ってパンとコーヒーを飲んで帰って来ます。聞くともなくマネージャーの方に聞くと障がい者の方はほとんどの人が律儀で与えられた仕事をちゃんとこなすそうです。多少の先入観を持って聞いていましたのでとても恥ずかしく感じました。

ペンネーム:T.J

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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