どこまでがここで、どこからがそこなのか? エシカリスタ Vol.32 写真家 内山香織さん
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こんにちは、内山香織です。
どうぞよろしくお願いいたします。

私は、自然と人や生き物とのかかわりをテーマに写真を撮影しています。
何を感じているか、何に心が動いたか、五感や気持ちを軸に、被写体の纏う空気感、距離感を意識して、撮影対象によってはドローンなどの機材を選択しています。

自分の生かされている環境を知ることができるのも貴重な側面です。

岩や木、生き物、自然物の在り方を、感じたままに率直に受け取り、自然物の在り方に視点を置いたネイチャーポートレートというプロジェクトもライフワークにしています。

時々、撮影をしている時に、こんな風に思うことがあります。

ーどこまでがここで、どこからがそこなのか?ー

カメラを通して世界を見てみると、木も生き物も人々も全てがそれぞれの存在感を持っていて、自分なりの目線で見ていると、自分と世界との間にある漠然と感じている境界が繋がった気がしたりもします。

心の中に引く境界線も含め、どこで線を引くのかな?
境界線は存在するのかな?そんなことを考えたり。

今回、そういった思いをテーマに「Seamlessly 境界のない境界線」と題し、横浜市内各所で催される写真と映像の祭典「PHOTO YOKOHAMA2019」のパートナーイベントとして、2月1日(金)から2月10日(日)まで、横浜gallery fu様にて個展を開催させていただきます。

本展覧会では、フランス、イギリス、日本、そして北大西洋の18の島々からなるフェロー諸島、そのさらに北西のアイスランドで撮影した作品を8つのテーマに展示、「境界」あるいは「境界線」について考察します。

8つのテーマの内、「そこ、ここ」では、「そこ」「ここ」から、皆様が感じた距離感に、 それぞれの心の中に描かれた感覚や感情を共有しあうような参加型展示をしています。

展覧会によせて

真っ白な霧が晴れた瞬間、その向こうの入江の村に光が差し込んでいました。村々を辿る岩を覆う緑の合間の道を見つめるファインダーには雨粒。私も目の前の世界の一つなのだと感じ、どこまでがここで、どこからがそこなのか、境は在るのだろうか?と曖昧になりました。
自然と人々など同時に存在するその世界の間は無限の階調を擁していて、自分はどこに立っているのだろうか?と感じます。そういった感覚や感情を写真作品のインスタレーション展示や、写真撮影を体験するワークショップを通して共有し、それぞれの持つ自由な視点に出会うような展覧会を目指しています。

Workshop|心象風景を撮る

心の中に描かれた風景と現実との境目をさぐり、感覚や感情、体験を、カメラの機能や構図を写真に表現するワークショップも開催しています。

詳細はこちら(https://kaoriuchiyama.com/seamlessly

お近くにお越しの際は、ぜひお気軽にお立ち寄りくださいませ

内山香織 Kaori Uchiyama

自然と人や生き物のかかわりをテーマに撮影。作品は、国際写真賞「International Photography Awards 2018, 2017, 2016」、モスクワ国際写真賞「Moscow International Foto Awards 2018」「International Photography Awards One-Shot Climate Change」「International Photography Awards One-Shot Harmony」自然、ファインアート、トラベル、空撮、地球カテゴリー等入選。「LensCulture Exposure Awards 2016」エディターズギャラリー選出。CP+ 2018 DJIブース登壇。写真撮影をとおして、自然の色や形の面白さや、そこから得るハッとする気持ちや想像力を実感するワークショップ開催。

ホームページ:https://kaoriuchiyama.com
Instagram:https://www.instagram.com/kaoriphotography/
Facebook:https://www.facebook.com/kaoriuchiyamaphotography/

参考URL

gallery fu(https://galleryfu.com/information/2045
PHOTO YOKOHAMA (http://photoyokohama.com/event/entry-256/

私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp

ethica編集部

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