4日目を迎えたカンヌでは、ペドロ・アルモドバル/Pedro Almodóvar監督のコンペティション部門出品作『Pain and Glory(英題、原題はDolor y Gloria)』が、プレミア上映されました。今回もレッドカーペットに登場した華やかなセレブリティのショットとともにレポートします。
ペドロ・アルモドバル監督『Pain and Glory(英題)』予告編〜Sony Pictures España
スペインが生んだ2大スターが競演する注目作
アルモドバル監督は『神経衰弱ぎりぎりの女たち』『トーク・トゥ・ハー』『オール・アバウト・マイ・マザー』など多くの作品で映画賞を獲得してきた、スペインの巨匠。第70回カンヌ国際映画祭では審査委員長を務めました。
芸術性の高い美しい映像とともに、人間の内面を時にはユーモラスに、時には鋭くえぐる、独特の作風を持っています。
日本に縁のあるところでは、1991年の監督作『ハイヒール』で坂本龍一さんが音楽を担当しています。
スペイン映画と言えば、映画俳優ではアントニオ・バンデラスとペネロペ・クルスが日本でも名を知られている二人ではないでしょうか。アルモドバル監督は、このふたりをよく起用することでも知られていますが、今回の『Pain and Glory』は、彼らが競演している注目作でもあります。
ペドロ・アルモドバル監督『Pain and Glory(英題)』予告編・別バージョン〜Sony Pictures España
続いて、本作のプレミアでのレッドカーペットを飾ったセレブたちのショットをお届けします。引き続きエシカでは、カンヌの様子を順次レポートしていきます。
アラヤー・ハーゲート/ Araya Hargate
肩から炎が燃立つような真紅のドレスで登場したタイの女優、アラヤー・ハーゲートは、ホワイトゴールドにダイヤモンドとダイヤモンドスタッズを敷き詰めたゴージャスなネックレスで、首元を飾っていました。
アンバー・ハード/ Amber Heard
米国の女優、アンバー・ハード。ルビーをフィーチャーしたゴージャスなイヤリングが、インパクトある深紅のラッフルドレスにマッチしています。
マリカ・ペレグリネッリ/ Marica Pellegrinelli
ステンドグラスのような輝きのドレスを纏ったイタリアの女優、マリカ・ペレグリネッリの首元を飾るのは、サファイアをフィーチャーしたホワイトゴールドのネックレス。
グアン・シャオトン/ Guan Xiaotong
エメラルドとダイヤモンドを散りばめたユニークなシェイプのイヤリングが映える、中国の女優、グアン・シャオトン。
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記者:山田勲
上智大学理工学部卒。1985年ソニー株式会社入社。ソニー・ミュージックエンタテインメントEPICソニーレコードのディレクターを経て、インタービジョン・レーザーフィッシュ取締役などを歴任、ethica編集部では音楽制作の現場経験を活かし、音楽を中心にエンタメ分野のライティングを担当。これまで担当した著書に「デジタルエレクトロニクスの秘法」(岩波書店ジュニア新書)、「0と1の世界」(教育出版・中学国語3)の寄稿がある。
ーーBackstage from “ethica”ーー
アルモドバル監督の作品『ハイヒール』は、宣伝ポスターがステキだったのと、坂本龍一さんが音楽担当ということもあって、公開時に観に行った記憶があります。同じ頃、教授は『ラストエンペラー』に続くベルナルド・ベルトルッチ監督の『シェルタリング・スカイ』の音楽も担当していて、そのグローバルな活躍に敬服したものです。
彼の監督作ではありませんが、ペドロ・アルモドバルが製作総指揮を担当し、第67回カンヌに出品されたアルゼンチン映画『人生スイッチ(英題:Wild Tales、原題:Relatos salvajes)』が、本国では『アナと雪の女王』の倍の興行収入を得たとのこと。アナ雪と比べるものではないとは思いますが、面白そうなので、近々観てみようと思います。
映画『人生スイッチ』予告編〜ギャガ公式チャンネル
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