私は、文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の9期生として1年間ドイツに滞在しました。そこで学んだこと、感じたことを綴っていきます。
教会で一番お気に入りの時間
前回は、ドイツでの大切な居場所である教会について紹介しました。
今回は、そんな教会で一番お気に入りの「歌を通して祈る」時間について紹介したいと思います。
この教会はとっても近代的。誰もがイメージするようなヨーロッパの伝統的な教会とは、外観も内観も大違いです。
教会の中にはステージがあり、音響も照明も完備されています。大きなスクリーンには歌詞が表示されるため、歌を知っている人も知らない人も一緒に歌うことができます。
歌うのは worship song と言われる イエスキリストへの賛美を歌う曲。英語、ドイツ語どちらもあります。
アコースティックな曲が多く、馴染みやすく、とっても美しい歌詞が多いのでお気に入りです。毎週違う曲を約20分間、メドレーのようにしてバンドの生演奏とともに歌います。
賛美と感謝をいつまでも大切に、自分の武器にできる人でありたい
教会は「日常に感謝する」「抱えている問題が解決するように祈る」空間であり、ともに時間を過ごす場所。歌を通しても同じことが行われます。
「みんなで歌う」と言うよりも、神様に伝えるために歌う。隣にいる人のことは一切気にせず、皆心の底から歌っています。両手をあげたり、目を閉じたり、気持ちが高ぶってジャンプしたり。途中で座ってお祈りを始める人もいたり…
最初は隣にいる友達を気にせずに自分の空間を作ることが難しく周りの目を気にしていましたが、今では全く気にならなくなりました。そしてもちろん、どんな音程で歌うかルールなんてありません!自分なりにハモりやアレンジを加える人がいっぱいいるおかげで、本当に綺麗な歌が生まれます。
日本ではなかなか味わうことのできない、そして音楽が大好きな私にとってかけがいのない時間です。
最後に、これはたくさんあるお気に入りのworship songの中から特にお気に入りの歌詞。
My weapons are praise and thanksgiving. This is how I fight my battle.
(私の武器は賛美と感謝。これらとともに私は戦うんだ。)
賛美と感謝をいつまでも大切に、自分の武器にできる人でありたいなと思います。
記者:スミレ
1997年生まれ。千葉県出身の大学生。トビタテ9期生として、2019年1月よりドイツに留学。2016年よりNPO法人じぶん未来クラブにて学生ボランティアとして活動。日本各地で行われる教育ワークショップにてこれまでに1000人以上の子どもたちと関わる。ボランティアリーダーとして各ワークショップを率いたり、新規ボランティアを対象とした研修等も行う。学業やアルバイトからは得ることのできない「ボランティアの魅力」を1人でも多くの学生に伝えたいとの想いのもと、「ボランティア先進国」と呼ばれるドイツにてボランティアを行いその仕組みを探る。
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