エシカが注目する料理のYouTubeチャンネル『1人前食堂』。毎回のリアルな料理作りやシズル感いっぱいの映像にワクワク。丁寧なレシピで紹介する各メニューには、節約献立や作りおきなど、毎日のエシカ・ライフで参考にしたいヒントがいっぱいです!Maiさんに、番組の人気の秘訣をうかがってみました。(記者:ethica編集部・山田ふみ)
YouTubeのこと何も知らずにはじめた動画配信が大ヒット!
料理の動画配信を始めたきっかけは「愛おしい料理やごはんの記憶を誰かに共有したいと思ったから」というMaiさん。実際には、ご自身が料理に時間やお金を費やす大義名分が欲しかったからなのだとか。仕事をしていても、趣味を通しても、料理やごはんのことばかり考えてしまうという性格をうまく利用したいと思ったのが、YouTubeチャンネルをはじめたきっかけなのだそうです。
「最初は本当に趣味レベルではじめました。当時、料理や魚をさばくことで評判になっているYouTuberさんもいらっしゃって、漠然と、私もやってみたいなぁとぼんやり思いながらYouTubeのこと何も知らずに配信をスタートしたのです」
動画の中では、黙々と1人分のごはんを作っているMaiさんですが、野菜を切ったり、大胆にうなぎをさばく映像から“料理を作るのが好き!”という気持ちが伝わってきます。紹介する食材やレシピに対する愛着もたっぷり。そのときどきで変わるマイブームを、いちはやく動画にしているリアル感が魅力です。
旅するように料理を楽しむショートストーリーを配信!
ストーリーのあるショートムービーのような美しい映像とMaiさんの優しいナレーションはとても心地よく、その独特の世界観に引き込まれていきます。そして何より、料理好きも唸る本格レシピが数多く登場するのもMaiさんのチャンネル登録数が多い理由です。さらに最近ではライブ配信して話題に。
「もともと動画配信をメインに、たまにライブ配信をしてみたいな、という気持ちではじめていたのですが、今回のコロナ禍もあり、視聴者のみなさんとコミュニケーションをはかりながらできること、ということで今年の春はたくさんライブ配信にトライしてみました。通常の動画配信とは違う機材のセッティングを試したり、ATEM Mini Proというスイッチャーを使ってみたり。視聴者さんに楽しんでいただけるような構成を目指して工夫しています」
料理が楽しいと思い始めたのは幼稚園くらいから。小さい頃から目分量で手早く美味しい料理を作るお母様の姿を、「かっこいい!真似したいな!」と、幼い頃からよく観察していたそうです。
「週末はTVで映画を観ながら母の夜食やお菓子作りをしていました。実のところ、本格的に料理を始めたのは、ひとり暮らしを始めた大学生の頃からです。大学卒業後にはお堅めの職場に就職をしたのですが、私のごはんや料理に対する思いが強すぎて。勢いもあって退職し、現在に至りました」
「リセット&ダイエット」でキレイ×サステナブルな食の提案
作りおきや節約をテーマにしたサステナブルなメニューが多いのもMaiさんの動画の特徴、一つの食材をさまざまなバリエーションで紹介しています。ついついマンネリ化しがちな毎日の食事。食材全部を使い切ってフル活用する節約レシピは、日々のエコライフの参考にも。また、食べてキレイになれるダイエット&リセットごはんも女性たちに人気の高いテーマのひとつ。
「食材を余すことなく使うことは私のチャンネルにおけるテーマのひとつです。1日の献立形式にすることで、食材を使い切るためのやりくりをご紹介しています。食材が余りそうなら発酵させたり、乾燥させたり、買いだめをする場合は事前に冷凍することを提案します。そしていかにヘルシーに美味しく食べられるかをお伝えするのが腕の見せどころだと思っています。同じ食材でも、味付けや調理法を変えて最後まで楽しめるレシピを提案したら、たくさんの人に興味を持ってもらいました」
体に貯蓄している悪いものを改善するためのリセットごはんの提案は、食べることがやめられないMaiさんご自身に向けた企画でもあるのだとか。
「“食べていてもすっきりキレイな私”という理想の自分でいられるよう、この動画を通して、よりよい食事習慣を送る提案ができたらと思っています」
身近な食材を使って、自分にもいい、簡単に作れて時短にもなるMaiさんのYouTubeチャンネルのファンはどんな方々なのでしょう。
「現在私は24歳なのですが、同世代の女性に多く見ていただいているようです。最近は子育てをされているママの方々からもコメントやお便りをいただくようになって、嬉しい限りです」
YouTube配信を通し、食と農で社会に貢献したいという思い
「食材オタクの私にとって、毎日料理を作ったり、撮影したりする中で“食と農”の大切さをとても強く意識しています。農家の方々と直接コミュニケーションをとり「この食材はこういう風に調理すると美味しいよ」とか「普段捨てるこの部分にはこういう栄養があるよ」といった貴重なアドバイスをいただくことが多く、周囲の方々から学ぶこと日々たくさん!
そういったコミュニケーションを通じて、新しい調理法に気付かされることもあります。日本の食と農をつなげるためにも、私自身の発見から生まれたリアルなレシピを皆さんとシェアしたいと考えています」。
リサイクル可能な保存容器を使ってとことんゴミを削減
海外に滞在したとき、スーツケース1個に詰められるものだけを持って生活をした経験があったそう。そのときに“私ってこれだけで十分生活できるんだ”と気づいたと言います。
「必要最小限の暮らしは、とても身軽で快適そのもの。自分がいかにムダなモノに囲まれていたかということを知り、それ以来できる限りシンプルなライフスタイルを心がけるようになりました」。
動画では、素敵なキッチンの映像にも目が止まります。食器棚や冷蔵庫の中がいつもスッキリ。そしてホーローやガラスといったリサイクル可能な保存容器を多用することで、少しでもゴミを減らせるように意識しているそうです。動画の中に出てくる料理道具にも、Maiさんのシンプルな暮らしへの提案と料理に対するこだわりが感じられます。
“食”で大切な誰かと、世界とつながる楽しさを実感しよう!
「何を食べようかな?と考えたとき“面倒だから適当にすませちゃぉ”と思うこともあるかもしれません。でも、私たちの肌や体は食べ物によってできています。一人でも多くの方が料理を味方につけて、キレイになったり健康になったり。そして誰かとつながったり、大切なひとを喜ばせたりできる時間を過ごしてもらえたらいいな、と思っています。『1人前食堂』の動画が、その一助になったら嬉しいです!」
1人前食堂Mai さん
大阪府出身、東京都在住。24歳。2019年から、素敵な食材・ハーブ・スパイス・頑張り屋のキッチン道具を愛する日々を徒然に発信するYouTubeチャンネル『1人前食堂』を開始。料理を通じて、全国の食材と人々をつなげるべく、活動中。丁寧な料理動画だけでなく、ラジオ動画や自身が歌う楽曲にも定評がある。
サブチャンネル『1人前食堂Maiのゆるらじお』はこちら>>>
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
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