〜パーマカルチャーを訪ねて〜
「パーマカルチャー」という言葉をご存知ですか?“パーマネント”(永久)、“アグリカルチャー” (農業)、“カルチャー”(文化)を組み合わせた造語で、持続可能な農業をもとに、人と自然がともに豊かになるような生活の仕組みを築くための手法のことを言います。一言で言えば、自然の循環を見本にしたサステナブルな暮らし方のこと。
1970年代にオーストラリアのビル・モリソンとデイヴィッド・ホルムグレンが提唱したのが始まりと言われ、以来世界中で実践されてきました。
山梨県北杜市。八ヶ岳南麓の雑木林を開墾し、生活のすべてを持続可能なスタイルにデザインしながら暮らすパーマカルチャー・デザイナー、四井真治さん。妻の千里さん、2人の息子さんとともに家族4人でできる持続可能な暮らしを模索し、日本の風土や伝統、文化に合った方法を発展させてきました。
農具を揃えて畑を耕し、野菜やハーブを育て、ヤギや鶏を飼い、自然がもたらす恩恵を永続的に享受するその暮らし方は、さまざまな可能性に満ちあふれています。
「都会暮らしでも応用できることはたくさんあります」という四井さんを訪ね、未来を考えながら今を豊かに生きるヒントをご紹介していきます。