かつて江戸城の内堀だった皇居外苑のおほりは、多様な生物の生息場所。その環境を保全する取り組みの一環として、刈り取った水草を堆肥化し、野菜の栽培に活かすプロジェクトが進行中です。今回、その収穫した野菜をロイヤルパークホテルズにて味わえる特別な機会が実現。サステナブルな循環を直接体験できるチャンスかも!気になる人は是非チェックしてみて。(記者:エシカちゃん)
生物多様性を守る都市-地方の資源循環の仕組み
三菱地所グループが運営するロイヤルパークホテルズでは、環境に配慮したさまざまな取り組みを実施中です。例えば、生分解性ストローや、再生ボトルを使用したミネラルウォーターを導入したり、フェアトレード認証の食材を積極的に購入したりしています。
そんななか2021年からは、サステナブルに栽培された野菜を使ったスープの提供を開始。このスープに使われる野菜が、実は東京都の生物多様性の保全と深く関係しているんです。
三菱地所グループは、環境省と連携して、皇居外苑のおほりに生息する生物の多様性保全や、水辺生態系の復元を行う「濠プロジェクト」に参画中。このプロジェクトでは、外苑濠の管理の一環で、刈り取った水草「ヒシ(菱)」を堆肥化する取り組みが行われています。
ヒシは、水面に葉を浮かせる浮葉植物。水面を覆うため、小さな生物の隠れ家になるなど、生態系に大きな影響を与える植物です。皇居外苑濠の一部では、特に夏季において、水面を全て覆いつくすほどの繁殖が見られ、他の水生植物の生育を阻害するケースが発生。そのため、環境省は定期的に刈り取りを行っています。
刈り取られたヒシは、そのままでは「ゴミ」。そこで三菱地所グループは、山梨県において、このヒシを含む堆肥を製造し、同県内で農家がその堆肥を使って野菜を生産できるシステムを構築しました。都市と地方において、資源を循環させる画期的な取り組みといえます。
野菜の旨味を活かした期間限定スープ
ロイヤルパークホテルズでは、2021年より、ヒシを含む堆肥で栽培された玉ねぎやトウモロコシを使用したスープの提供を開始。2023年も、おいしく、サステナブルに加工されたスープの提供が決まりました。
提供されるのは、グループ統括総料理長である高橋明氏監修のもと、野菜本来の旨味をぎゅっと閉じ込めた極上のスープ。
コーンスープは、生でも美味しく食べられる粒の食感を楽しめるようにと、「食べるスープ」に。八ヶ岳直送の新鮮なトウモロコシは、濃厚な甘味を持っており、牛乳と生クリームは最小限。塩と胡椒のシンプルな味付けなのに、とってもリッチ。夏らしく冷製スープでの提供です。
オニオンスープは、大玉の玉ねぎを使用したクリーミーな音声スープ。生でも食べられるほど甘味たっぷりの玉ねぎを、バターでソテーし、ブイヨンと牛乳で旨味を抽出。玉ねぎの甘味とまろやかな味が口に広がる一品です。
期間限定スープの提供について
2023年8月25日(金)~ ※無くなり次第終了予定
提供ホテル
・ロイヤルパークホテル(東京・日本橋)/横浜ロイヤルパークホテル
・ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留/ザ ロイヤルパークホテル アイコニック 大阪御堂筋
・ザ ロイヤルパークホテル 京都三条
・ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座8/ザ ロイヤルパーク キャンバス 銀座コリドー
・ザ ロイヤルパーク キャンバス 名古屋/ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条
・ザ ロイヤルパーク キャンバス 大阪北浜/ザ ロイヤルパーク キャンバス 神戸三宮
サステナブルな資源循環を身近で体験できる絶好の機会。無くなり次第提供は終了してしまうので、興味がある人はお早めに!
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp