ラグジュアリーとサステナビリティの両立がますます注目される現在、世界中の企業がさまざまな工夫を凝らしてその実現を目指しています。東京・千代田区にある帝国ホテルでは、食品ロスやサーキュラーエコノミーなどに特化した取り組みを展開中。今回、その一環として、9月25日より、廃棄予定のバナナを使用したグルテンフリーのチョコレートテリーヌがホテルショップに登場します。(記者:エシカちゃん)
食品ロスを削減する新作スイーツ「Le Bâton B(ル バトン ビー)」
カカオの風味とバナナの酸味が絶妙に溶け合う絶品チョコレートテリーヌ「Le Bâton B」が、帝国ホテルのホテルショップに登場。実はこれ、食品ロス削減のために考案された、SDGsスイーツなんです!
帝国ホテルでは、サステナビリティに関するさまざまな取り組みを実施中。その一環として、取引先である株式会社ドールの廃棄バナナの削減プロジェクト「もったいないバナナプロジェクト」に賛同したことで、今回の商品が実現しました。ドールと帝国ホテルが連携し、廃棄するには“もったいない”バナナを商品に加工することで、食品ロスを減らすことができます。
「Le Bâton B」では、このプロジェクトから生まれた「冷凍ハイランドバナナスライス」をテリーヌの中に、「グリーンバナナパウダー」をクッキー生地に使用しています。
素材の味を生かすために糖分を抑えたというテリーヌは、軽く滑らかな口触りに。生地の中心に置かれたバナナスライスでバナナ本来の甘味を楽しみながら、上下のクッキー生地でサクサクとした食感を楽しむ贅沢な一品です。
クッキー生地には、レジスタントスターチと呼ばれる、小腸で消化されないでんぷんのほか、カリウムやマグネシウムといったミネラルが豊富なグリーンバナナのパウダーを使用しています。また、整腸作用のある米ぬかパウダーを使用し、健康にも気を配っているそう!
グルテンフリーなので、食事制限のある人での楽しめる特別なスイーツに仕上がっています。
帝国ホテルのサステナビリティへの取り組み
帝国ホテルは、明治の時代に創業した歴史あるラグジュアリーホテル。これからの時代を見据えて、今年3月には、サプライチェーン全体で人権や環境に配慮した調達活動を行うための「帝国ホテルグループ サステナビリティ調達方針」を発表しています。
「食を通じた社会貢献」の一部として、これまでさまざまな取り組みを実施。過去には、サンドイッチを製造する際に切り落とすパンの耳の廃棄をなくすために、耳まで美味しい食パン「W・E Bread(ウィー ブレッド)」を開発。
また、普段は廃棄されてしまう野菜や果物の皮などを使用したフレーバーソルトや、フェアトレードのカカオを使用したフィナンシェの開発なども行ってきたそう。
今回、新たに発売された「Le Bâton B」には、商品に込められたストーリーが、商品を購入した人へ、そして商品を贈られた人へと広がっていき、みんなでSDGsについて考えるきっかけになって欲しいという想いが込められているそう。
まさに、「バトン」となって、次の人へと受け継がれていくこの商品は、帝国ホテルが掲げる「食を通じた社会貢献」を体現するスイーツといえます。
記者:エシカちゃん
白金出身、青山勤務2年目のZ世代です。流行に敏感で、おいしいものに目がなく、フットワークの軽い今ドキの24歳。そんな彼女の視点から、今一度、さまざまな社会課題に目を向け、その解決に向けた取り組みを理解し、誰もが共感しやすい言葉で、個人と世界のサステナビリティーを提案していこうと思います。
私によくて、世界にイイ。~ ethica(エシカ)~
http://www.ethica.jp